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当ブログをご覧いただきありがとうございます。相続税専門の税理士の岡田隆行(okatakatax.com)です。
仕事がら、相続税に関する書籍が目についたら読むようにしています。
先日読んだある税理士先生の著書に、相続税のかからない金銭に換算できないものをもっと重視すれば、相続財産の争いが減るのではないかということが書かれていました。
☞ 相続財産を多めにしてるんじゃないの? 相続税理士のジレンマ
☞ 報酬に対するメンタルブロックを壊す~相続税理士のジレンマ
金銭換算できないもの
相続税の課税対象は「被相続人に帰属する金銭に換算できるありとあらゆるもの」です。
不動産、有価証券、現金預貯金、貴金属、絵画、骨董品、金銭債権など金銭換算可能なものはすべて課税対象になります。これらは目先のお金ですね。
それに対して、教育、健康、愛情、思い出、生きる知恵、思考法などは課税対象外です。
それらは目に見えるものでも、まして数値化もできませんから、相続開始時点でいくらになるか換算できないからです。
それに金銭換算できるもので得られる幸福感はすぐに薄れてしまいます。
お金があることに慣れてしまうからです。
人がほんとに得たいものは、お金ではなくて、そのお金があれば得られるであろう幸福感なのです。
では思考法でその幸福感が得られるのであれば、多額の財産を残す必要性はないということが分かります。
対して金銭換算できない思考法などから得られる幸福感は長期間持続します。
モノより大切なもの
財産をたくさん遺したからといって、それで相続人が幸福になれるとは限りません。
遺産が多額だったばっかりに、それをめぐって相続争いとなって兄弟が絶縁状態になるとか、遺産を食いつぶしてしまって無一文になることもあります。
「子どもには魚を与えるな、釣り方を教えろ」とか「かわいい子供には旅をさせろ」ということわざにも通じることです。
モノより経験なのです。財産を生き金にしましょう。
さいごまでご覧いただきありがとうございました。
【きょうの料理】
豚こまと大根蒸し。味付けは甘酒と味噌で。
【相続税専門】岡田隆行税理士事務所 ℡087-816-8889
国税での32年間の資産税事務経験を活かして、相続税に関するサポートに尽力します。
事務所は高松市国分寺町、趣味は料理とバイクです。