Table of Contents
当ブログをご覧いただきありがとうございます。相続税専門の税理士の岡田隆行(okatakatax.com)です。
仕事上でもプライベートでも人づきあいをしていれば、何かしら相手の誤りを指摘しなければならない場面に遭遇します。
そんな時、特に仕事の際にはできるだけ断定的な言い方はしないように心がけています。
☞ 誤りを指摘する時には慎重に 世の中知らないことだらけ 税理士独立開業

受取った資料
先日も相続税の申告書作成のために、お客様から説明を受けていた財産の資料がお預かりした資料の中には見当たりませんでした。
そのことについてお客様に問い合わせたところ、該当の資料は渡してあるとのご回答でした。
はたして、よく確認したところお預かり資料の中にありました。
このお客様への問い合わせの際にも、断定的な言い方は避けました。
「~の資料につきまして、お預かりしましたでしょうか。」とやんわり確認しました。
誤りを指摘しないこと
デールカーネギー著の「人を動かす」にも「他人の誤りを指摘しないこと」という一節があります。
人はひとたび自分の意見を表明してしまうと、なかなかそれを撤回できないという習性を持っています。
自分の意見をころころ変えるのは自尊心が許さないからです。
きわめて社会性の強い動物である人間は、集団社会の中で自己の優位性を保つことにより生きながらえてきました。
集団の中で優位性が低くなってしまうと、よりよいパートナーと結ばれる可能性も低くなってしまい、自らの遺伝子を残すことが難しくなってしまうからだと考えられています。
したがって、相手が明らかに間違っている場合にでも、その誤りを直接指摘することは避けて「自分はよく間違うので、そういう風に考えてはいなかった。
そのことについてもういちどよく考えてみましょう」といったように相手自身が自分の誤りに気がつくように促すにとどめるくらいでちょうどよいようです。
他人の誤りを断定的に指摘して、相手をやり込めるのは痛快です。
ハリウッド映画によくある勧善懲悪のドラマは、正義の味方が負けそうになりながらも、最後には悪を懲らしめるストーリーで、観るものはそこに爽快感を感じて溜飲を下げます。
しかし、それを現実社会でやってしまう人がいたら、その人の周囲はもめ事ばかりが続いてしまい、いい気分で時間を過ごすことができなくなってしまうでしょう。
私も以前は人にズバリと言い切ってしまうことがあり、その場の空気を悪くするということがありました。それでも「正しいことを言って何が悪い」と開き直っていたように思います。
まったく人間の習性を無視した幼児っぽい思考だったと反省しています。
ズバリ!をやめてからというもの人間関係が円滑になったと実感しています。
【きょうのお仕事】
相続税申告書作成業務で財産明細表をExcelで作ります。Excelでひととおり財産の価額を確定させてからベンダーの申告書作成システムに入力します。そうしてExcelとシステムの計算結果を照合させてチェックするようにしています。
【相続税専門】岡田隆行税理士事務所 ℡087-816-8889
国税での32年間の資産税事務経験を活かして、相続税に関するサポートに尽力します。
事務所は高松市国分寺町、趣味は料理とバイクです。
