租税教育に情熱をもつ税理士先生方 会合に初出席
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相続税専門の税理士の岡田隆行(okatakatax.com)です。 ☞ 仕事を依頼する
税理士会の租税教育推進担当部会の初会合に出席してきました。租税教育に情熱を傾けていらっしゃる税理士先生方のお話しが伺えて、積極的精神というものについて考えさせられました。

仕事以外のボランティア
税理士会の役員に任命されると、平の役員でも毎月の役員会に出席しなければなりません。さらに割振られた役職によって、種々の役員活動がありその会合への出席ももとめられます。
租税教育推進の部会は、小中高、専門学校、支援学校、大学の租税教育を推進する部会です。
そのメンバーは高い確率で租税教育の委員を何年も続けておられる税理士先生が多数を占めています。
租税教室開講の基本的なながれとしては、学校側から税務署の広報公聴担当を通じ、税理士会が租税教室への講師派遣の依頼を受けて、講師を選任して派遣するというものです。
ただ、租税教育は必須科目ではありません。学校側も限られた時間の中で必要な授業を割振って運営されており、何らかのきっかけがなければその間を縫って租税教育の時間を取ってくれるものではないようです。
ですので、税理士先生の母校であったり、なんらかのツテを辿って租税教室の枠を「取って」くるのだとか。
租税教室の講師を努めれば、幾ばくかの謝金と旅費交通費は支給されるものの、実際の労力に見あった金額では到底ありません。
積極的精神
租税教育に熱心な税理士先生は、目指しているものが違うのです。
実際にお話を伺ってみると、税理士を目指す学生を増やしたいとか、税の話を通じて選挙に興味を持ってもらいたいなど、明確なビジョンをお持ちなのです。
そのビジョンの達成のためには、何をすればよいかということが活動の原動力となっているのです。
やらされ感をもって講師を担当する租税教室は、必然的に消極的なものになってしまいます。それは、租税教室での講師をつとめること自体が目的になってしまっているということです。
そうではなくて、自分が講師をつとめた結果、その講義を受けた学生の心を動かしてみたいという積極的な心情。
そういう積極精神がこの熱心な税理士先生達を動かしているのですね。
目指しているもの、見ているところがまったく違うということを知ることができた。このことが今回の会合でのいちばんの収穫でした。
