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先輩の税理士先生にすすめられて、宅地建物取引士試験に挑戦してみました。
お勉強開始
お世話になったのは、ファイナンシャルプランナーの時と同様にTAC出版の教科書と問題集。
イラストが多く、解説もわかりやすいし、”板書”がてがき文字なのでソフトなイメージで、とにかくとっつきやすいのが魅力です。
問題集のほうには、去年の試験問題がダウンロードできるおまけがついています。
2021年5月のはじめからお勉強をはじめました。
最初は教科書の読み込みからはじめて、ひととおり読み込んだらあとはひたすら過去問題を解いてました。
試験は10月17日の日曜日。
去年につづいて今年もコロナ対策で、1回の試験の受験生を10月と12月に分散されて行われています。
例年は毎年1回、10月の第3日曜日に行われており、出題形式は4肢択一式の50問です。
例年の合格率は16パーセント程度で、合格基準のきまりがなく、問題の難易度によって50問中31点~37点がラインだそうです。
出題数が多いのはやはり宅建業法の問題で20問、ついで民法中心の権利関係が14問、都市計画法、建築基準法などの法律上の制限に関する問題が8問、あとは不動産に関する税金、不動産鑑定基準、地価公示法、住宅金融支援機構法、景品表示法、統計問題、土地建物の問題の計50問です。
都市計画法、建築基準法などは、本業の財産評価にも直結する法律ですので、知識をより深めることができて有意義な学習になりました。
試験当日
試験当日、13時からの試験開始ですが、12時30分までに試験会場に入室するように指示がありましたので、12時15分には着席。
わたしに割り振られた試験会場は香川大学の階段教室でした。
全国の受験者数は毎年20万人以上いらっしゃるようで、ここ香川県でも続々と受験生が集まっていました。
わたしの会場をみる限り、4分の3が男性で20~30代の若者が多いようでした。
12時40分から試験ガイダンスが始まりました。
試験会場に持ち込めるのは、筆記用具と腕時計のみです。
通信機器類は、電源を切ったうえで角2の茶封筒に封入するように指示されます。
電卓の持ち込みも禁止です。
4肢択一式問題ですが、宅建業者がうけとれる報酬額などの計算問題がでたりするようですが、伝統的に電卓は禁止のようです。
今年も一題、報酬額の上限の問題が出題されていました。
基本的に途中退席は認められず、この点は気が散らないという点からよいルールだと思います。
試験時間は13時から15時の2時間。
去年の試験問題で、模擬試験をしてみたときはだいたい1時間半でひととおりは解き終えたのですが、本番はどうでしょうか。
税法の出題に驚愕
問題の順番が、民法の権利関係からはじまるので問題の文章が長く、最初から詰まってしまってはいかんということで、50問目から逆打ちで解答をはじめました。
結果として、見なおしをするだけの余裕の時間はありませんでした。
残念、、、これで合格だったら完全にまぐれですね。
驚いたのは、所得税法に関する問題でした。
選択肢の4つの記述中、3つが譲渡所得のものだったのですが、うち2つは特別控除50万円を短期譲渡から先に控除するのは正しいか?と言った内容のもの。
つまり、総合課税のほうの譲渡所得に関する設問なのです。
所得税の申告においては、土地、建物、株式などの有価証券、ゴルフ会員権、金、書画、骨董などの資産を売却した際の所得は譲渡所得に区分されます。
おなじ譲渡所得でも、土地、建物、株式などの有価証券の譲渡に関しては、分離課税の譲渡所得となります。
事業所得や不動産所得、給与所得などの所得はひとまとめにされて累進税率が適用されるのですが、分離課税対象の所得に関しては税率が別に設定されているのです。
総合課税の譲渡所得の対象となる資産は、 ゴルフ会員権、金、書画、骨董 、自動車などです。
宅地建物取引士にはまったく関係のない資産ですよね。
宅建士の募集要項を確認しましたが、
「宅地建物取引業に関する実用的な知識を有するかどうかを判定することに基準が置かれています。」
と宅建業法施行規則に規定されているにもかかわらずです。
まさか、出題者の先生が総合譲渡と分離譲渡のことをご存じないのかと疑ってしまうような出題でありました。
TAC出版のテキストにも、分離課税の譲渡所得の説明はありましたが、当然ながら総合課税の譲渡所得の解説はありませんでした。
TAC出版もビックリ!といったところでしょうか。
おそらく、ほぼ100パーセントの受験生が「あれっ?」「なにこれ?」と思ったことでしょう。
試験対策として、総合課税の譲渡所得を学習していた方は皆無ではないかと思います。
たった50問しかない訳ですから、もっと実用性のある問題を出題をしてほしいものですよね。
まとめ
合格者の発表は今年の12月2日です。
合格を信じて待つしかありません。
【今日の料理日記】
薄切りのお肉でも、厚揚げなどに巻き巻きするとボリュ―ミー&ヘルシーでいいですよね。