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当ブログをご覧いただきありがとうございます。相続専門の税理士の岡田隆行（okatakatax.com）です。
人の収入って気になりますか？ものすごく気になる方もいらっしゃるようです。
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知ったことの効用
他人の収入が分かったらどういった良いことがあるでしょうか。
自分の収入と比較して、少なければ勝ち誇ってマウントを取る。多ければ卑屈になって落ち込む。噂話のネタにして、収入の少ない人の話ではこき下ろし、多い人の話では皆で傷を舐めあう。
それくらいしか思いつきません。
比較することの意味
確認すべきは収入から経費を差し引いた所得であり、収入を聞いてもしかたがありません。収入がいくら多くても、経費が多額で赤字なのでは何の意味もないからです。
さらに、きちんと比較するのであれば個人としての経費には個人的な金銭事情も加味すべきです。
所得がどれだけ多くても、大学生の子どもがいるとか、買い物依存症だとか、人づきあいの幅が広くて交際費が半端ないとか、毎日ウニやマグロを食べる食通だとか、高級車好きだとか、クルーザーを持っているとか、ギャンブル好きだとか・・・するといくら所得が多くても手元にお金は残りません。
散財のタネがある人とない人、お金がかかるかからないは人によりけり、さまざまであり、それを比較するのは極めて困難です。
また、たとえ今現在手元に残っているお金が多かったとしても、ケガや病気で収入を得られなくなる可能性もありますから、今現在の貯蓄高を比較するのもあまり意味がありません。
ものすごく儲けている人、または宝くじに当選した人がいたらどう思うでしょうか。羨望の眼差しで眺めつつ、落ち込みますか？
そう考えると、他人の収入を気にかけても何ら得るところがないことが分かります。他人の詮索をしている時間に、自分の収入を増やすアイデアを練ったほうが賢明ですし、楽しいのではないでしょうか。
他人が大儲けした、あるいは破産した、などと聞いて一喜一憂してしまうのは、自分の生き方が決まっていないことが原因だと思われます。
自分がどう死ぬまで生きるか決めていれば、他人がいかに儲けようともそれは自分の生き方とは関係がありませんから、まったく気になりません。
他人と比較しないところで、自分と家族の生活費その他を賄うのに、自分の収入・所得で足りるのであればそれで充分です。
比較してしまうという性
他人の収入を知りたいという感情は、自分の収入と比較して安心したいのかも知れません。
人間は極めて社会的な生きものですから、たったひとりで生きて行くことはできません。多かれ少なかれ、他人なくしては生きていけないのです。そして群れの中で、協調性を発揮して集団の役に立ちつつ、群れのなかの階級で上位にいるために群れの仲間内から抜きんでた存在にならなければいけない。
そういったところから、自分と他人とを比較する情念が湧いてくるのでしょう。
比較するところから、悩みは生まれていると本で読んだことがあります。そうすると、他人の収入を知ろうとすることは、自分から悩みのタネを撒いているということになります。
【きょうの料理】
南京と豚ひき肉の煮物です。煮物ができあがったら、しばらくそのまま放置して冷ましておくと、味が馴染んでいい感じになります。
