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当ブログをご覧いただきありがとうございます。相続税専門の税理士の岡田隆行(okatakatax.com)です。
人生は一度きり、楽しまなければ損だとばかりに借金をして、自分の好きなことをしている方もたくさんいるようです。
使えるだけ使うアメリカ人
アメリカ人はこの考え方をする人の割合が多いそうです。クレジットカードを作ったらすぐに限度額いっぱいまで使ってしまって、あとはリボルビング払い、つまり最低限度の返済しかしない。そうして自分の命がつづくまでそのまま過ごすのだそうです。
それに対し、一般的に日本人の借金に対する感覚は、できるだけ早く返したいというもの。借金に対してよくないものというイメージがあるからなのでしょう。だから、返済ができないことを気に病んでいる人の割合は高いようです。
私は一般的な日本人と同様、借金はできるだけせずに、もし借金したとしても可能な限り早めに返済したい考えです。
同じ借金でも、返済の見通しが立てられる前向きな借金はいい借金です。
借金はタイムマシン
作家の橘玲さんが借金はタイムマシンだと言っていました。お金を貯まるのを待っていたのでは、何十年後かにしか手にできない住宅などの高額なものを、金利という手数料を支払うことで、タイムスリップして今、手にすることができるという意味でのタイムマシンです。
それから、株式投資がただのギャンブルと違うのは、ゼロサムゲームではないところだとも書かれていました。会社が借金をして事業資金を増大させることにより、レバレッジ(てこの原理)が働いてその利益を何十倍にも膨らませることができる。参加者が持ち寄ったお金を、そのまま参加者のうちの誰かが持ってゆくギャンブルとは違うのです。
「収入>支出」をキープすること
借金でもそういった法人や、個人事業主の事業のための借金であれば、その借金を元手に事業を回して、利益を増やす原資になりますから、前向きな借金と言えます。
ただ、サラリーマンの場合にはその収入金額はおおむね決まっており、突然減ることもない代わりに、よほどのことがない限り急に増えることはありません。
ですから、常態的に支出が収入を超えるようなことがあってはならないのです。「収入<支出」は死ぬまで借金返済に追われることを意味します。
もちろん、一度きりの人生を楽しむために借金をして、好きなことをして暮らすことは人それぞれの自由です。お金を貸してくれる銀行や人がいて、契約通りに返済を続けてゆく限り生活は続けてゆけるでしょう。
でも、そのずっと返済を続けてゆく借金があるのに、ほんとに人生を楽しめるのかなと、私は考えてしまいます。借金で買いそろえたモノに囲まれてはいても、充足されているという感情を得ることが、果たしてできるのだろうか。人の心の内は誰にも分かりませんが、ぜひ確認してみたいことではあります。
【きょうの料理】
お揚げさんの肉詰めです。あんかけなのですが、”あん”の片栗粉が多かったせいか粘度が出過ぎてカラメルのようになってしまい残念。