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目に見えるお金には敏感

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目に見えるお金には敏感

当ブログをご覧いただきありがとうございます。相続税専門の税理士の岡田隆行(okatakatax.com)です。

もと賃貸アパートのオーナーだった高齢の方の言葉です。「医療費負担がさがってよかった」

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賃貸収入がなくなっても医療費負担が低いほうがしあわせ

いろいろと変遷していますが、後期高齢者医療保険料の本人負担は、所得がふえると、1割から2割または3割にふえます。

その元オーナーは、自分の子供から「わたしは面倒なアパート経営なんて引継ぐつもりはないから、お父さんの代で処分して欲しい。」と言われて、賃貸アパートを処分したそうです。借金もなく安定した経営・収入を得られていたにもかかわらずです。

子供に迷惑をかけたくないという考えが近年の親には強まっているようです。

それで、その賃貸アパートを処分してみての感想が「医療費負担がさがってよかった」だったそうです。年間通しての損益でみれば、賃貸収入があったほうが、手元に残るお金が断然多いのに、人は目の前のお金で一喜一憂するもののようです。

毎月特別分配金が振り込まれるタイプの投資信託がよく売れるというのも、その例のひとつです。特別分配金は元本の払い戻しであり、投資の収益ではありません。そのことを分かっていても、毎月振り込まれることに、喜びや安心感を感じられることから人気があるようです。

人間が経済的利益を追求する、自分の損になる行動は絶対に取らない経済合理的な生きものなのであれば、特別分配金の出る投資信託を買う人は皆無のはずです。

しあわせは収入では測れない

そのオーナーを収入面からみると、不動産収入が消滅して年金生活になり、所得金額としては三分の一ほどになりましたが、それでも本人はしあわせを感じているということなのですね。

収入金額の多寡で人のしあわせ度合を計ることはできないということです。収入も多く貯えが充分にあり、将来の不安なんてまったくないはずなのに、あまりしあわせそうではない人がいます。

他方、収入が少なくて貯蓄が零の人、借金を抱えているのにもかかわらず、とても幸福そうな人もいます。

実際問題として、多額の財産を残して亡くなろうと、財産が零またはマイナスで亡くなろうと、亡くなることには変わりはありません。財産が零でも、10億円でも亡くなることに変わりはありません。

生きている間に、そういったお金の多寡にかかわらず、お金にとらわれない生き方が理想なのではないかと最近よく思います。私はある程度の貯えがあってこそ、お金の囚われから解放される。

【きょうの料理】

牡蠣のカレーです。

オイスター
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