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10円パンならぬ、10円不動産買いませんか?

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10円パンならぬ、10円不動産買いませんか?

当ブログをご覧いただきありがとうございます。相続税専門の税理士の岡田隆行(okatakax.com)です。

10円で家や土地が売りにでていたら、あなたは買おうと思いますか。

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タダでいいから

きょうは午後から相続税申告の案件で、相続人の方に申告内容の最終説明をしてきました。

その場でその相続人の方から、今回の相続税申告とは別のお話しがありました。内容は、その方の旦那さんの実家の不動産についてのお話しです。

この度、旦那さんのお母さんが亡くなり、実家が空き家になりました。相続人は4人の子です。実家の周辺には農地もあります。その遺産を、自分の夫が相続することになってしまったら、その不動産を維持管理していかなければなりません。

その不動産を含めた相続の話し合いが、年明けにされるそうです。話し合いが紛糾することは必至ですから、今から頭を悩ませているといいます。親族と揉めたくはないが、主張すべきことはしておかなければということのようです。

その方は「タダでもいいから、誰かにもらってほしい。」と言います。でも、相続人はその方の夫ですから、自分は今回の相続には直接関係がありません。

ただ、夫が母親の不動産を相続することになってしまった場合に次の相続のことを心配しているのです。

その夫さんは60代後半、そう遠くない将来今のようには体の自由が効かなくなって、農地の管理が難しくなってくるでしょう。夫が亡くなれば、相続人は自分と自分の子供になります。

維持管理に時間とお金をかけるくらいなら、そんな財産はいらないと思うのは自然です。

相続争いと聞くと、遺産を相続人が奪い合うという図式が頭に浮かびますが、遺産に魅力がない場合には押し付け合いになるのですね。

10円不動産

「タダでもいいんだけど、他人にタダでというのが通らないのなら、10円でもいいから買ってほしい。」というのが、その方の切なる願望のようです。

10円パンなるお菓子が人気を博しているようですが、10円不動産を買う人はいるのでしょうか。

都市生活者で田舎暮らしに憧れる方と、この10円不動産相続人との仲介をするようなビジネスモデル、そんなのができないものか。利害は一致すると思うのですが。

【きょうの仕事】

相続税申告書提出前の最終説明です。

【きょうの料理】

鶏のマーボーです。

torimmabo
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