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想像力を掻き立てる小説を読んで 考え方で楽になる

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想像力を掻き立てる小説を読んで 考え方で楽になる

当ブログをご覧いただきありがとうございます。相続税専門の税理士の岡田隆行(okatakatax.com)です。

ペッパーズゴースト(伊坂幸太郎著/朝日新聞出版)をオーディオブックオーディブルで聴了しました。再生時間は12時間22分。これを長いと思うか短いと思うかは、人それぞれですが私は毎晩の夕食調理中に再生して1週間強で聴き終えました。

ある特殊能力を持つ男性中学校教諭が、中学校の女子生徒が書いている小説の登場人物であるネコジゴハンターのアメショーとロシアンブルと、犯罪被害者の遺族会のメンバーが目論む事件に巻き込まれるという不思議な物語です。

storytelling

自分も決まったシナリオを生きている?

小説の中の小説の登場人物であるアメショーのセリフに興味を持ちました。「自分はこうして生きているのに何だか上から見られているような気がするんだ。自分は実は小説の登場人物なんじゃないかなんて思うんだよ。小説を読んでいる人は、ページを飛ばせばいつでも結末を知ることができるんだ。」

私たちの人生も、そんな風に考えてみたら面白いですよね。人の一生は生まれてから死ぬまでのシナリオが決まっていて、ただその筋書きをなぞっているに過ぎない。認識できるのは「今」この瞬間だけだけど、結末は決まっているのだとしたら。

そういう風に考えてみれば、そんなに何かを成し遂げようと必死になって頑張らなくてもいいんじゃないかと思えてきます。

良い意味で、肩の力が抜けて楽に生きられるような気がしてきます。

どのタイミングで生まれてくるかは自分では選ぶことが出来ません。もちろん人として生を受けるか、ほかの生きものとして生を受けるかも選ぶことが出来ません。でも、生まれてきて自分で活動できるようになって以降はその個人の努力次第で人生はどうにでもできそうな感覚を持たされていますが、実は自分のシナリオは決まっていて、努力し続けるのであれば努力しつづけるようなシナリオが書かれているのではないか。

ドラマ「仁JIN」のように、幕末にタイムスリップした現代の医師がいくら歴史を変えようと頑張っても、史実どおりに時はながれてゆきます。それと同じで、自分が意図せず生まれてきたように、生きている間も、そして死ぬ時まですべては決まってあり、自分の思いどおりにできる部分はほとんどないとしたらどうでしょう。

そうであるならば、未来のことを気に病むなんてことはまったくの無駄ということになります。すでに決まっているのだから、「老後が不安」なんてことは一切なくなってしまいます。

自分は、日々繰り広げられる自分の人生劇場を眺めて楽しんでいけばそれでいいということになります。これって、これ以上ないくらい、気楽な毎日だと思いませんか。

【きょうの料理】

大根と豚ロース肉の重ね蒸しです。

butasan
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