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当ブログをご覧いただきありがとうございます。相続税専門の税理士の岡田隆行(okatakatax.com)です。
「走ることについて語る時に僕の語ること」(村上春樹著/文春文庫/ナレーター大沢たかお)をオーディオブック・オーディブルで聴いています。
聞いていると落ち着く
村上春樹の走ることと、自身の小説家になるまでのエピソードに関するエッセイです。語りが大沢たかおで、聞いているとなんとなく落ち着きます。
著者が20代の頃にジャズ喫茶を経営しながら、小説を書いていたものの、兼業小説家では規模の大きな作品は書けないと考えたことから、ジャズ喫茶を畳んで専業小説家になったこと。もともと肉がつきやすい体質だったので、小説家になって四六時中座っている生活となり、体調管理のためにランニングを始めたこと。
元来、人づきあいが得意な方ではないので、チームスポーツはもちろんテニスなど勝ち負けがはっきりしてしまう競技にも馴染めず、必然的に黙々と運動ができるマラソンに行きついたことなど、当たり前ですが上手に語るなあと感心して聞いています。
走る前に聞く
私もハーフではありますが、マラソンをしますから、ランナーの端くれです。村上春樹も語っていますが、マラソンは靴と道さえあれば即実行可能なスポーツです。テニスは相手が必要ですし、テニスコートまで足を運ぶ必要があります。水泳も同じくプールが必要です。その施設までの往復にかかる時間をランニングなら運動に使えます。
自分ひとりでできますから、人に気をつかう必要もありません。やりたい時にすぐにできて、いやになればやめればいいという気軽さがあります。逆に考えれば、人との約束がないので、約束の拘束力が働かずすぐにやめてしまうかも知れません。
ただ、身体を動かすこと自体が嫌なことではないので、続けることができます。ランニング好きの方にはそういった性分の方が多いのではないでしょうか。
それから、黙々と走っている時の心の葛藤も楽しいものです。身体が重くて痛いところもあってもう走りたくないと思うこともあれば、走っている最中にこのまま眠れるのではないかと思うほど心地よいと感じることもあります。そうした心の動きも一人だからこそ感じられることで、ここに他者がいるとその感覚も薄れてしまいます。
丸亀ハーフマラソンまでもうひと月あまりとなり、完走(3時間リミット)できればいいやと思っている私でも、少しは走り込んでいかなければなりません。
この村上春樹の本はたまたまオーディブルのホーム画面に並んでいて、目についたのでたまたま聞いてみたのですが、ハーフマラソン前にちょうどいいものに出会えました。ほんとについています。
【きょうの料理】
「ふじのや」の仕出し弁当です。