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当ブログをご覧いただきありがとうございます。相続税専門の税理士の岡田隆行(okatakatax.com)です。
オーディオブックオーディブルで「白バイ隊員 交通取り締まりとほほ日記」(洋吾著/講談社)を聞いていて、先日は後輩隊員が先輩隊員のバイクまでピカピカに磨く風習があることを書きました。
☞ 安全運転の第一歩 クルマ・バイクの乗車前の掃除 元白バイ隊員の日記本
同じ本で警察学校の記述があり、36年前に私が入校した税務大学校普通科のことを思い出しました。
1年間の全寮生活
税務大学校普通科とは当時の国家公務員Ⅲ種”税務”の試験に合格すると、強制的に1年間放り込まれる全寮制の研修施設のことです。
警察学校では、座学と柔剣道・運動だったそうですが、税務大学校普通科では座学と簿記そして算盤(そろばん)でした。もしかすると若年の方は算盤って何ですかと言われるかも知れませんね。
私が普通科生だった時、そろばん検定2級取得は必須科目でしたが、もう終末期で次年度の普通科生は電卓検定だったように記憶しています。
警察学校の寮は8人部屋だったそうですが、私が放り込まれたのは4人部屋でした。入校性は、10名程ずつの班に分けられるのですが、その同班者と共同生活をして切磋琢磨させて、立派な税務職員の卵を養成しようという主旨なのです。
はじめて親元を離れての全寮生活で、プライベート空間はなしという今考えると、なんとも不自由な生活だったなと思いますが、毎日が貴重な体験の連続で、経験できてよかったとも思います。
集団行動が得意ではない
私はあまり社交的な方ではなく、集団行動は苦手だと自分で思っています。特定の少人数内では気軽にはなしができるのですが、よく知らないまたはまったく知らない人が大勢集まっている場で発言したりすることに、この歳(55歳)になっても抵抗を感じます。
よくあのプライベート空間のない世界で1年間居られたものだと思いますが、どうにか修了することができました。
実際、税務大学に入校した翌日から半月の間に、集団生活に馴染めずに辞職していく研修生も少なからずいました。
せっかく試験に合格して入校できたのに、もったいないはなしだとは思いますが、辞めたら辞めたで税務職員ではない人生が待っています。税務大学を辞めたからこそ何か新しいものを発見して、よりよい人生を送っているのかも知れません。
郵政の選択肢
当時の国家公務員Ⅲ種試験は、一般A・一般B・郵政A・郵政B・税務の5種類からの選択でした。まだ郵便局員が国家公務員の時代でした。あの時、郵政にマルを入れて受験していたとしたら、今現在において税理士業をしている私は存在していません。人の人生に絶対と言えることは、死ぬこと以外にはないと言われますが、郵政にマルをつけていたら税理士をしていることは絶対になかったでしょう。
まだ、郵便局関連の仕事に就いているのかそれとも郵便は辞めてしまって、別の仕事に就いているのか。そう考えてみれば、あの受験申込みの願書につけたマル印の位置が私のひとつの大きな分岐点だったのだなと、気がついた次第です。
【きょうの良事】
会員相談会で穏やかに対応ができたこと。
【きょうの料理】
塩鯖のグリルです。