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当ブログをご覧いただきありがとうございます。相続税専門の税理士の岡田隆行(okatakatax.com)です。
継続的に相続税申告書作成の依頼をいただいている税理士先生から、「岡田先生、不動産所得の申告を何件か受けてもらえないだろうか。」と別件でオフィスへお伺いした際に尋ねられました。一瞬、不動産所得くらいなら受けてもいいかなという考えがよぎりましたが、丁重にお断りしました。私を信頼していただいて心より感謝しますが、私は相続税専門税理士なのでお受けできません。
相続税専門
「相続税専門」と昨年末に作った名刺に初めて銘打ちました。
「相続税専門 岡田隆行税理士事務所」
名刺はいつもネットで注文します。税理士開業後3年半で、名刺作成の注文は4回しましたが、「相続税専門」という言葉を入れたのは4回目が初めてだったのです。
開業当初は「専門」と入れることに、ためらいがありました。そこまで言い切っていいものなのか、とか、他税目の仕事をしてもいいのではないか、とか、他税目の仕事が来なくなるのではないか等々いろいろと、ごじゃごじゃ考えていたのです。
しかし、よく考えてみれば法人税や、個人事業所得税の記帳そのものの経験が私にはまったくありません。未経験者です。もちろん、やってみればできない仕事ではないでしょうけども、慣れるまでに時間を要することは目に見えています。
しかも、個人事業の記帳程度なら受け入れられるでしょうけども、法人の記帳や申告書作成となるとまったくお手上げです。経験値に基づく判断ができず、頻繁に壁にぶち当たってその問題の解消に膨大な時間を費やすこととなるでしょう。
私は今年で56歳になります。仮に75歳まで仕事を続けられるとするならば、残り19年間、988週間です。1000週間を切っているのです。その時間を有効に使うには、相続という専門性を磨いた方がいいと私は判断しました。
不動産所得の申告くらいで大袈裟なと言われるかも知れません。確かに不動産所得の確定申告を数件こなすことはできるでしょう。一定の定期収入を得られることにもなります。依頼をしてくれた税理士先生にも感謝されることでしょう。
しかし、自分は相続税一本でやってゆくんだというポリシーを決めたからには、ブレないようにしなければいけません。ブレとは迷いのことです。迷いは悩みにつながります。心と身体は一体ですから、悩みは体調にも影響を与えます。
できる限り日々体調は絶好調に保ちたい。日々、絶好調なことは何ものにも代えがたい財産だと考えるからです。
もったいないという気持ち
もちろん、不動産所得のあるお客様ですから、将来的には相続税の仕事につながる可能性は高いということは分かっています。でも、今は自分のポリシーを優先させること。その姿勢が自分をあまり忙しくさせず、自分の専門性を磨くことにもなるので、結果的にそのほうがいいと私は考えており、他税目の継続仕事はお受けしません。
いい例えなのかどうかは分かりませんが、洗剤製造業者が商品に銘打つ際に「万能洗剤」としたものよりも、中身は同じものでも「食器洗い用洗剤」と表示したほうが、よく売れるそうです。私は食器用洗剤で生きて行きます。
【きょうの良事】
確定申告無料相談の周知会。コロナ規制から明けて初の周知会とあって、税理士と事務所の事務員さん含め数百名が集まっていました。集まれるようになってほんとうによかった~
【きょうの料理】
大根と海老のネギあんかけです。あんの量、粘度など あんかけ は あんがい 難しいのです。