AIの発展にふと不安になることもある　税理士独立開業

当ブログをご覧いただきありがとうございます。相続税専門の税理士の岡田隆行（okatakatax.com）です。

AIの話題を耳にしない日はありません。国税の税務調査にもAIが導入されて、成果をあげているのだとか。その発展のスピードは驚異的です。よく言われているように、税理士の仕事がなくなる日も近いのかと、ふと不安になったりもします。

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事務処理は

税務ソフト会社からは、領収書の読み取りから、仕訳までがすべて自動化できるなどの製品がリリースされています。

PC入力作業や仕訳作業といった業務はＡＩの十八番のようです。

その読みとりや仕訳の精度がどんどん高まれば、そういった事務作業は近いうちになくなるでしょう。

そうすれば、入力業務のための雇用は必要がなくなり、法人税、個人事業税が主な収入の税理士先生は人件費が浮いて楽になるのかなとも考えられます。

相続税には

相続税の申告書作成に関してＡＩはどこまで対応できるようになるでしょうか。

ＡＩのヒアリングに応答してゆけば、自動的に相続税の申告書が作成できるような製品ができてしまったら、私と同業の相続税理士は廃業しなければならないのか。

法人税や個人事業税は取引の記録が帳簿であり、その損益計算の集計をすることは事務的でＡＩの得意とするところです。

その点、相続税は損益計算ではなく、相続開始日現在の被相続人の財産の把握およびその評価が仕事の主体であり、生前贈与加算、家族名義預金の把握などグレーな部分も多分に含まれます。

それにお客様が事業者ではないということも、AIには入りこみにくい分野なのではないかと。

人の生と死にかかわる税目ですから、人間色が濃くなるのは必然ですね。

財産の入力を

相続税の申告書を作る際に、私はまずExcelで相続財産の一覧表を作り、それが完成したら相続税の税務ソフトに入力します。

このソフトへの入力作業が非常にわずらわしく感じます。

ベンダーの営業マンは、Excelではなくて最初から財産評価システムにすべての財産を入力すれば、二度手間になりませんと言います。

でも私は、財産一覧を「パっ」と見たいのです。

ベンダーのシステムはデータベースですから、「パっ」とみることができませんし、数字を加工することもできず、なにかと制約が多いのです。

その入力業務をAIさんがやってくれるようになったらと夢見ています。

【きょうのお仕事】

他の税理士先生から受けていた、確定申告関連の依頼ごとを終えました。やはり期限間近になると早くしなくちゃと気が焦りますね。

【きょうの料理】

サバ味噌。牛蒡とともに。