はじめての税務調査が完結 いまいちもの足りない
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相続税専門の税理士の岡田隆行(okatakatax.com)です。 ☞ 仕事を依頼する
自ら手掛けた相続税申告案件の初めての実地調査がありました。調査着手が先月8月末ごろで、おおむねひと月で完結の運びとなりました。

ちょっともの足りない
税務調査で調査官が自宅を訪問して質問検査することを、臨宅(りんたく)すると言います。
臨宅の前は、どんなことを聞かれるのか緊張感がありましたが、思いのほかあっさりと終了してしまいました。
相続税の申告内容と税務署が収集した情報との間に確認して解明するべきことがあって、調査官はやってきた訳です。
ところが、解明すべき点について納税者を「責める」とか「追及する」というほどのこともありませんでした。
調査官は金庫のなかの書類をガサガサやってはいました。
でも、金庫から「おおーっと、申告財産にはないこんなお宝が!」なんてことはまずまずないのですよね。
てっきり、場合によっては私が間に割って入るくらいの厳しい追及があるものと想像していたのに、ちょっと拍子抜けした感じが否めないでいます。
調査を受けるこちら側としては、ありがたいことではあるのですが。
私が税務職員だった時の私の調査も、調査を受ける相手方から見ればこんな感じだったのかも知れませんね。
問題になるよりは次を
税務署側としてもなんらかの確固たる証拠をもっているのであれば、もっと追及していたのかも知れません。
所得税や法人税の税務調査であれば、取引のことですので、必ず相手の存在があります。取引内容について確認が取りたいのであれば、取引先を調査すればその取引の実態が明らかになります。
その点、相続税は財産の所有者が亡くなっており、確認をとることが不可能であるという特殊性があります。
もちろん状況にもよりけりですが、「すべて亡くなった人がやっていたことだから、私(相続人)はまったく知りません」と言われてしまうとさあ、困ったということになってしまいます。
相続人のまったく知らないというのは、真実かもしれないし、そうではないかも知れない。
あまり追及しても無駄だから、別の調査案件に期待しようということになったのかも知れません。
【きょうのお仕事】
ある相続税案件の資料を受取り、財産明細表を作成して、申告書作成システムに入力して・・・あっという間に終わってしまいました。
簡単な案件はありがたいと言えば、ありがたいのですが、もっと手ごたえのあるのを手掛けたい、と贅沢にも望んでしまいます。
【きょうの料理】
茄子の肉はさみ。鍋の中で茄子と茄子の間にひき肉がサンドされています。ごちそうさまでした。

