遺産の額と幸福度の相関関係
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相続税専門の税理士の岡田隆行(okatakatax.com)です。 ☞ 仕事を依頼する
当事務所では相続税申告のが専門ですので、内容確認の仕事を含め、数多くの被相続人の財産内容を目にします。
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つい比較して
現金預貯金額の多寡についてです。数多くの案件を目にしていると、ついその金額の多寡を比較してしまいます。
そこでよく思うのは、億単位、数千万円、数百万円の預金を保有していた人それぞれの被相続人の幸福度は違ったのだろうかということです。
少し前に、老後資金は2000万円とかいう話がニュースになったこともありましたが、その2000万円というのもあくまでも目安でしかありません。
2000万円未満だから駄目だということでもなく、2000万円超だから絶対に安心ということもありません。
どうしても金銭は数値ですから、つい比較してしまうのですが、その金額にあまり意味はないのではないかと。
もちろん、遺産を引き継ぐ遺族にしてみれば、その額が多いに越したことはないのでしょうけれど、
亡くなった時点での預金残高によって、亡くなった人の幸せ感には違いはなかったのではないかと思うのです。
私には、「自分は1億円残しているから安心だ」とか、「私は500万円だから心配だ」とか亡くなった人は考えていたとは思えないのです。
まあ、他人様のことは分かりませんから、1億円でも不安だというひともいるのかも知れませんが。
先日読んだ「どうせあの世にゃ持っていけないんだから」(和田秀樹著・SBクリエイティブ刊)にはいかに現世でお金を使いきったほうがよいか書かれていました。
この考え方もありだとは思うものの、お金を「使い切る」というのもお金をすごく意識しているということではないでしょうか。
お金をたくさん遺して死ぬか、使い切って死ぬかそれはいずれも「お金」という概念に支配されていて、気にしすぎなのではないのかと。
あるに越したことはないのでしょうが、あまり意識せずにありたいものです。

