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当ブログをご覧いただきありがとうございます。相続税専門の税理士の岡田隆行(okatakatax.com)です。
争族案件に遭遇しました。遺産の取り分をめぐって争い家庭裁判所の調停でようやく決着をみましたが、相続税の申告期限はすでに過ぎてしまっているという案件です。
☞ すべてを知ることがよいこととは限らない 知らないほうがよかった?

財産が多くてしあわせ?
遺産が現金預貯金、有価証券などの金融資産の場合には、容易に分けられますのであまり争いにならないようです。
争いが起こりやすいのは、遺産の内に賃貸物件が含まれている場合です。将来の賃料を見込んで有利な物件の奪い合いが起こります。
ご先祖様が残してくれた土地が好立地にあり、優良な賃貸物件で地代がどんどん入って来るからよかった。ああ幸せと思っていたら、その物件が相続争いの火種となり、争いの結果として血を分けた兄弟が絶縁の状態になってしまう。
「禍福は糾える縄の如し」と言います。
一見するとよいことと思えることが、状況によってはよくないことになってしまいます。
よいことわるいこと
身のまわりで起こる、あらゆる事象に「よいこと」とか「わること」とかはない、よいとかわるいとかを決める心があるだけだ、何かの本で読みました。
遺産の争奪戦に勝利して、思い通りの財産を手にしたとしても、時が過ぎれば自分の相続開始が待っています。
そもそも遺産争いに「勝利」なんてものはあるのかはなはだ疑問です。
よしんば「勝利」したとして、それでその方はその後ずっと幸福なのか。
ほんとの幸福はいつか知れない自分の相続開始までの間に、いかにごきげんに過ごせるかどうかです。
自分がごきげんでいることのために、親の遺産をアテにしたのではおぼつきません。
莫大な遺産を目の前にしてそんなことが言えるか、と聞かれれば自信がありませんが。
【相続税の申告期限までに遺産分割が整わない場合】
法定相続分で期限内に相続税の申告書を提出しておけば、期限後申告におけるペナルティである無申告加算税、延滞税を回避することができます。
さいごまでご覧いただきありがとうございました。
【きょうの料理】
一見するとオムレツですが、中身はデミグラスソースのパスタです。シカ。

【相続税専門】岡田隆行税理士事務所 ℡087-816-8889
国税での32年間の資産税事務経験を活かして、相続税に関するサポートに尽力します。
事務所は高松市国分寺町、趣味は料理とバイクです。
