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うばいあえば足りぬ、わけあえば余る。
少欲知足~欲少なくして足るを知る。
これらのことばは、しあわせな感情を得る知恵だとおもいます。
あり余っているのに奪いあう
他人から見れば、うらやむほどの資産家でありながら、
相続争い、今よく耳にする争族となってしまっている案件がたくさんあります。
遺産分割がまとまらなければ、弁護士を通じての話合い、裁判所に持ち込んでの調停、さらにまとまらなければ審判へとたいへんな時間と労力を費やすことになります。
専門家に依頼すれば、もちろんお金もかかります。
そしてその間ずっとなやみ続けなければなりません。
もったいないなあと、ほんとうに思います。
争って手にいれたいものがお金なら、お金のために自分のお金には替えられない時間を浪費してしまうことになってしまう。
お金を手にしたいのであれば、相続で争わなくても得られる方法はいくらでもあるはずです。
当然に自分のものだという考えが争いのタネ
なぜ、争いがおこるのか考えてみると
法定相続分は自分のものだ ☞ 法定相続分相続しなければ損をする
という思考があるのだと思います。
そんなの当り前じゃないか、権利を主張して何が悪い、と言われるかもしれません。権利を主張するのはなにの問題もありません。
ただ、考え方のひとつとして、いま現在こうして生きていること自体がたまたま、思いがけずの状態なんだと思うとどうでしょうか。
思いがけず、こうして生きていられること自体が奇跡的なことなのに、法律で認められているからといって権利を主張し、せっかくの奇跡の時間を浪費、無駄遣い、使い果たしてしまうのはほんとうにもったいないことだなあと思うわけです。
手ばなせば楽になる
このまま争った場合と、それを手ばなしてみた場合のことを想像して、書きだしてみるというのはどうでしょうか。
- 争って得られるもの・・・法定相続分の財産
- 争って失うもの・・・膨大な時間、人間関係、健康
- 手ばなして得られるもの・・・膨大な時間、人間関係、健康
- 手ばなして失うもの・・・なにもない
相続争いになった場合、最終的には法定相続分近辺で落ちつくことが多いようですので、多少の多い少ない、不動産であればその所在位置がどうこうということはあるとは思います。
多少分け前が少なくても、手ばなすことで得られる平穏な日々に代えることはできないと思うのですがいかがでしょうか。
税理士が口出しするのは厳禁
遺産分割の代理人となれるのは弁護士だけです。
税理士が相続人の間にたって遺産分割の仲裁のようなことをすると、弁護士の専門領域に踏み込むこと”非弁行為”となってしまいます。
遺産分割について意見を求められた場合、税理士は遺産分割についての代理をする資格がないとおだやかにお断りしたうえで、必要であれば提携先から弁護士さんを紹介させていただきますとご説明しています。
【きょうのスイーツ】
あんことチョコのトリュフ、ココアパウダーときなこまぶし。
砕いたアーモンドを混ぜこんでみました。