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現代人がかかえる身体面、精神面の問題の解決に総合的にアプローチするために、新進気鋭のサイエンスライターが著した良書です。
非常に興味深いコンテンツが満載です。
わたしが特に気になったのは、大勢のひとの前でのスピーチのときに役立つ対処方です。
ストレスを感じた時の応急処置は「リアプレイザル」だそうです。
感情をコントロールする
リアプレイザル
どんな抑揚をつけて発音すればよいのか迷ってしまう言葉ですよね。
サルとは関係ありません\(^^;)
その意味はひとことで言うと、こういうことです。
「ストレスにたいして、ポジティブな言語化をすること。」
たとえば、スピーチの直前になるとストレス反応があらわれはじめます。
アドレナリンが脳内に分泌されて心拍数が高まり、緊張で手はふるえ、呼吸が浅くなり、声がうわずります。
そんな時に「楽しくなってきたぞ!」「興奮してきたぞ!」と自分に言い聞かせるのだそうです。要はじぶんは「緊張してきた」のではなく、「興奮してきた」んだと言葉で自分自身に言い聞かせるということですね。
「緊張」と「興奮」の感覚は人体の反応という意味においては、おなじ種類の感覚なのだそうです。
じぶんで「これは緊張だ」という思い込みを「これは興奮しているんだ」と書き換えてやること、するとそれが有益なものに変換できてしまう。
これは、異性と絶叫マシンに一緒に乗るとか、スポーツを一緒にするとかすると、その異性のことを好きになるという現象と同じメカニズムなのでしょう。
絶叫マシンやスポーツによって心拍数があがって興奮状態になった感情と、一緒にいるひとのことが好きだから興奮しているの感情がごっちゃになってしまい、ある意味の勘違いでその人を好きになってしまうというあれです。
絶叫マシンは偶然そうなるということですが、その感情の書き換えは意図的にできるということなのですね。すばらしい。
ひと前でしゃべるという楽しみ
この学びはもしかすると、おおきな転機になるかもしれません。
わたしはじぶんを「緊張しい」だと思っています。たぶん「緊張しい」というも思い込みで、たんなる自意識過剰なのでしょう。いままでの人生で、できる限りひと前でしゃべる機会はさけてきました。それはおそらく幼少期か学生時代に、なにかのきっかけで「じぶんは緊張しいだ」という刷りこみがあってそれを引きずっているのだと思います。
最近はひとまえで堂々としゃべってみたいな、ひとまえでしゃべるのはそれ自体が楽しいものなのかもしれない、と思うようになってきていました。この本でもっとそう思えるようになるきっかけをいただいたような気がします。
【きょうの料理】
宇和島のハマチと、高知の鯛のおつくりです。
わが家ではお刺身が食卓にのぼることはほとんどありません。
年に数回といったところです。理由はコスパが低いから。
わたしの感覚ですが、お値段と量が見合わないなあと思うからです。
お肉のほうが断然リーズナブルです。このお刺身でだいたい1,200円のお値段。
鶏肉だったら、300円程度で済むのではないでしょうか。
ここのところの物価高で、より上がっているのではないかと思いますが、お刺身の値段をふだんからあまりリサーチしていないので想像でしかありません。