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おはようございます。税理士の岡田隆行です。
晴れても降ってもきょうはきょうだけです。
相続した土地建物を、売却して入ったお金を減らしたくないので、なにか良い方法はないかというご相談を受けました。譲渡所得の各種特例の適用対象になりそうにはありません。さて、どうお答えしましょうか?
損をした気持ちになる
人間はお金が入ってきた理由がなにであれ、一度入ってきたお金が出てゆくと、損をした気分(感情)を抱いてしまうようです。客観的に冷静に見てみると、亡くなった方が持っていた財産をたまたまじぶんが相続したから入ってきたお金です。
こんなに増えた!と喜べればしあわせ
もともとは零円だったお金が、税引後の額まで増えているわけです。じぶんは何らの努力もせずに、濡れ手に粟で入ってきたお金です。「やった、こんなにお金が残っている。」と喜んでもいいのです。
それを、一度入ってきたお金は減らしたくないという思考をしてしまい、「お金を減らしたくない。どうしよう。」と悩みの原因にまでしているのです。せっかく売ることが可能な不動産を相続できて、お金になったのに、逆に損した気分におちいっている。こんな多大な損失はないと思うのです。その違いは気持ち、思考方法ひとつだけです。
先方へのアドバイスの例
そこでご相談にたいするお答えとしてはこんな感じでしょうか。
「税金を差し引いたお金は手元に残るのですからよしとしましょう!」
「売るに売れない相続物件をかかえて、頭をかかえている人はゴマンといます。売れてよかったですね!」
「売れてなかったら、零円ですよ!」
【きょうの料理】
ハマチの照り焼きです。高知産の天然もののハマチです。
近所のスーパーの店頭にたまに並びます。養殖もののハマチは連日並んでいますが高くて手がでません。養殖ものの相場は300円/一切れくらいでしょうか。最近の物価高でなお上昇しているようですね。そこへいくと天然物はほぼ半額のお値段で手に入りますので、並んでいたら買って帰って冷凍しておきます。
わたしはどんどん物価が上昇していって、生活が苦しくなってしまったらどうしようと悩むことはありません。それは、わたしが一晩中、一睡もせずにいくら悩もうが、神経性の胃潰瘍になろうが物価は1円も変わらないからです。物価が高くなって変わるのは、わたしの銀行口座の残高の数字だけです。