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当ブログをご覧いただきありがとうございます。相続税専門の税理士の岡田隆行(okatakatax.com)です。
10月に入ってようやく涼しくなってきましたね。
秋は税務調査の最盛期です。税務署の定期人事異動は、所得税の確定申告の関係で毎年7月なので、人事異動後の新体制が整い新規調査案件に本格的に着手するのが、お盆過ぎの頃からになり、税務調査秋の陣となる訳です。
税務調査が好きな納税者はいません。
でも税務職員は「人が嫌がることをしてはいけません!」と幼少の頃から言われ続けていたことに反した行動をするのが仕事なのです。もちろん申告納税制度の維持という大義があることは分かっているのですが、あえてそれを自分がしなくても誰か調査が好きな人にやってもらいたいとずっと思っていました。
私は調査の仕事が嫌いでしたが、その中でも特に私が嫌だったのは、金融機関への反面(申告内容が事実なのか裏付けを取る)調査でした。
相手が嫌がることをやるのが仕事
今は変わっているのかも知れませんが、金融機関調査はノンアポでいきなり臨場するのが基本でした。
銀行の窓口へ赴き、身分証を提示して「どなたか役席の方をお願いします。」と管理職との面会を求めます。その管理職に税務調査への協力を求めて金融機関調査をスムースにすすめるという流れです。
銀行員さんも暇な訳ではなく、突然来訪されても困惑するでしょうが、税務職員には調査権限が与えられており、調査に協力を求められたら原則として拒絶することができません。どんなに忙しくても協力(振りだけでも)する必要があります。
表面的には愛想よく対応してくれる銀行員さんもいましたが、たいていはこれ以上ないくらいの「MAX嫌な顔」をしていました。そりゃ、嫌でしょうね何も得るところがない仕事が突然降って湧く訳ですから。
そういった、相手にとても嫌がられることを仕事としてやらなければならなかったのです。
感謝されて報酬がいただける仕事
その時のことを考えると、今はほんとに天国です。お客様の困りごとのお手伝いをすると、感謝されて、しかも報酬までいただけるのですから、これ以上幸せなことはありません。
税務署を早期退職してよかったと思えることはたくさんありますが、あの銀行員さんの眉間にしわを寄せた嫌そうな顔を、もう二度と見なくて済むことはその「辞め甲斐があったこと」のうちでもかなり大きい割合を占める部分です。
【きょうの仕事】
きょうは特に電話の多い日でした。まったくかかってこない日もあるのに、かかってくる日はなぜか集中します。月曜日ということもあるのでしょうけど、それだけではない何かがあるのでしょう。
【きょうの料理】
お揚げの肉詰めです。お揚げに鶏ひき肉を詰めてレンチンしたものに、あんかけをしたのですが、あんの片栗粉が多すぎで固まり過ぎでした。いい塩梅のとろみをつけるのは案外難しいものです。