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当ブログをご覧いただきありがとうございます。相続税専門の税理士の岡田隆行(okatakatax.com)です。
私が相続税や財産評価の税務ソフトの契約をしているベンダー(JapanDigitalLaboratory)から「展示会のご案内」の電話がありました。AI‐OCRのご体験フェアが開催されているのでそのお誘いです。
会計事務所の三大負荷
領収書、通帳、クレジットカードの明細をAI‐OCRで読みこませれば、瞬時に仕訳ができるという優れものだそうです。250の仕訳が2分で済むのだとか。凄いですね。
年末調整、仕訳入力、確定申告入力の”三大入力負荷”を大幅に削減できるそうです。
JDLのAI-OCRシステムは、証ひょうや書類の読み取りと同時にデータを生成する「オンタイム処理」を実現。「JDL AI」の活用に優れたパフォーマンスを発揮する高性能CPUを搭載したサーバーとAI-OCRシステムの一体開発がもたらす圧倒的なスピードにより、“三⼤⼊⼒負荷”を⼤幅に削減します。
読み取りと同時にデータを生成する「オンタイム処理」
「うちは法人や個人事業などのお客様がいないので必要ありません。」と応答すると「は?」と言ってしばし絶句されてしまいました。
そんな税理士事務所があるのか、そんなので食っていけるのか、といった意味の「は?」なのだなと想像しました。相続税専門と銘打っていても、一定の固定収入は必要でしょうから多少なりとも法人や個人事業の顧問先があるものと見込んでの営業電話だったのでしょう。
わが事務所には不要
うちの事務所には、年末調整業務はありませんし、仕訳入力は自分自身の申告のための記帳業務のみです。確定申告もほぼなきに等しいのでAIに頼る必要がありません。通帳でお金の動きを確認することはありますが、仕訳をするのではありませんから、やはり必要がありません。
もしも、ひとり税理士のままで数件でも法人などの顧問先を持っていたら、導入を検討していたかも知れません。一度法人などの顧問先になってしまうと、おいそれとやめる訳には行きませんから継続的に顧問でありつづけなければなりません。
今の相続税や財産評価の仕事で毎日があっという間に過ぎてゆく現状を鑑みれば、この上に法人の顧問先を持つなんてことはとても考えられません。それも税理士業を開業してから3年以上の経験があるからこそ言えることです。開業当初は法人などの顧問先を持つべきか考えたこともありましたが、今となっては持たなくて良かったと思えます。
要らないものは買わない
どんな仕事をするかはそれぞれの税理士の自由ですが、仕事にかけられる時間には限りがあります。余計なものはできる限り持たないことで、自分の専門である相続税に投下できる時間を増やした方がいいと私は考えています。
【きょうのラッキーさん】心理カウンセラーラッキー
良き人間関係を理解するには寓話がいちばん。
善人の家と悪人の家。家族円満で穏やかな家と、毎日ケンカばかりしている家がありました。ケンカばかりしている家の主人が、円満な家の主人に尋ねます。「なんでお宅はそんなに家族が円満なんだい?」「うちは家族全員が悪人だから円満、あなたの家は家族全員が善人だからケンカばかりなんじゃよ」「???」
円満な家の人は皆、何が起こっても自分が悪かったと言って家族を責めることがないから常に円満。ケンカの家の人は皆、何が起こっても自分は悪くない、他の家族の責任だと言って責めるからケンカが絶えない。
仕事の上においても、謙虚な姿勢の人は好かれまた話したい、仕事を依頼しようと思います。あれが悪いから、これが良くないからと他のせいにしていたのでは、本人の成長はありませんし問題も解決しませんよね。
【きょうの料理】
鰯の梅おろし煮。大根おろしの水分とお酒で煮ました。和食はシンプルで身体にやさしい。仕事も料理もシンプルがいちばんです。