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当ブログをご覧いただきありがとうございます。相続税専門の税理士の岡田隆行(okatakatax.com)です。
いろんな本に書かれれていることですが、人間はモノを手に入れた時の喜びよりも、失った時の悲しみのほうをより強く感じる生きものなのだそうです。
モノとはあらゆるもので、もちろん金銭も含まれます。
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なかったものかも
亡くなられたご兄弟に子供がなく、数千万円の財産を相続取得した方がいました。
被相続人の兄弟と先に亡くなった兄弟の子どもと、法定相続人が複数ありましたので、その方の相続税額は数十万円。
実効税率でたったの2%!だったのですが、その相続税を納付するのが惜しいとおっしゃいます。
もし、被相続人に子どもがいたとしたら、その子どもが法定相続人となりますから、自分には1円も入ってこなかったのにです。
傍からみれば、場合によっては零だったものが、数千万円になって転がり込んできたのですから、その中から微々たる税負担をしても、まだまだ手残りがありますので痛くも痒くもないのではないか、と思うのですが、ずいぶんと痛みを感じられている様子でした。
あると思ったら負け
「勝つと思うな思えば負けよ」とは、美空ひばりの名曲「柔」の冒頭の歌詞です。
相続財産もあると思うから、それが少しでも減ってしまうと、まるで損をした気分になってしまいます。
遺産争いでも同じことで、被相続人に財産があり、それを手にすることができる可能性があるから争う訳で、最初からないと思っていたらそもそも争いませんよね。
どっちにしても負担しなければならない税金なのであれば、「税金で取られるのが惜しい」と捉えるよりも、「最初からなかったもの」と捉えれば、まだ数千万円もあるからよかったと思えるはずです。
この場合、相続税の税額は自分ではどうにもこうにも変えようがありません。
自分でどうにかできるのは、税金を払わねばならないという事実をどのように捉えるかだけです。
さいごまでご覧いただきありがとうございました。
【きょうの仕事】
ネットで土地評価の情報収集。地図をながめる仕事は楽しいものです。
【きょうの料理】
あるものdeカレー。
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【相続税専門】岡田隆行税理士事務所 ℡087-816-8889
国税での32年間の資産税事務経験を活かして、相続税に関するサポートに尽力します。
事務所は高松市国分寺町、趣味は料理とバイクです。
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