せっかくの機能が無駄に 税理士会の研修受講義務
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相続税専門の税理士の岡田隆行(okatakatax.com)です。 ☞ 仕事を依頼する
税理士会の研修受講システムの動画視聴機能が変更があり、早送りができなくなっていました。
最後まで早送りして、研修番号だけ見て受講したフリして登録する「ヤミ受講」防止のためなのでしょう。
日々少しづつ視聴することができなくなり、とても不便を感じています。

研修受講義務
税理士には年間36時間の研修受講が義務付けられています。
この受講時間の達成度は、日本税理士会が公表している税理士の基礎情報に掲載されている重要事項です。
この受講義務を怠ると、反省文の提出を求められるなどペナルティが課されます。
リアル研修はもちろん、ウェブで研修受講システムでオンデマンド研修を受講しても受講時間にカウントされます。
このウェブでの研修受講なのですが、動画を早送りすれば、研修の最後の表示される受講登録に必要な研修番号がすぐに確認できます。そんな仕様でしたので、動画は早送りして登録だけする先生が多発したのでしょう。
やはりというか、必然のなりゆきなのかも知れませんが、早送りができないように動画視聴のシステムが改修されてしまいました。
お昼の習慣だったのに
早送りして受講登録するのでは、当然のことながら研修を受講したとは言えません。
私はお昼ごはんの際に、一日30分ずつなど小分けにして、たとえば4日かけて1本視聴するなどのように「真面目に」視聴していたのです。
ところが、早送りする機能がなくなり、途中から見るということできなくなってしまいました。
その結果、重要なことなのでもう一度その箇所を再生するということもできなくなってしまったのです。
視聴しはじめたら、動画の最後まで見ないと研修番号を確認できませんので、あえて一定の視聴時間を確保する必要があります。
なんとももどかしいことです。
倍速は可能
それでも動画の「再生速度の設定」によって1.5倍速とか2倍速で視聴することは可能です。
2倍速になると、何をしゃべっているのか聴き取れませんが、1.5倍ならだいじょうぶです。
これで、2時間の研修であれば1時間半、3時間の研修であれば2時間15分で視聴が可能です。
とはいっても、お昼のルーティンにするにはちょっと長すぎます。
研修受講時間の管理者である税理士会の組織にとってみれば、受講義務が形骸化してしまうのを放置しておくわけにもゆかず、しかたのない措置だということは理解できます。
しかしヤミ受講している人のせいで、真面目に受講している側の利便性が損なわれるというのは納得がゆきません。
どうにかして早送り機能を復活させ、こま切れ受講できるようにできないものでしょうか。
【きょうのお仕事】
相続税の申告内容の確認。指摘内容を文章にまとめるのも楽しいものです。
【きょうの料理】
焼きそうめんに、夏野菜のトマト炒めのっけ。トマトピュレと焼き肉のたれの組み合わせもアリです。ごちそうさまでした。

