セールストークを鵜呑みにしてはいけません SK・BKの商品販売

相続税専門の税理士の岡田隆行(okatakatax.com)です。 ☞ 仕事を依頼する

銀行(BK)や証券会社(SK)が勧めてくる商品のセールストークを鵜呑みにしてはいけません。

☞ 自分の価値で選ばれるということ 税理士独立開業

税金相談センター

毎週税理士会が開催している無料相談会(税金相談センター)があります。その相談員が回ってきました。

相談者は84歳の親をもつ方です。

証券会社の勧める株式売却とラップファンド商品の購入に不信感を持ち、税理士の見解を聞いてみたいとご相談に見えました。

SK会社のセールストーク

お話しによれば、親が保有する上場株式を、取引先の証券会社から続税対策のためにできるだけ早く売却すべきだと急かされているといいます。

売却したお金でラップファンドを購入して、そのファンドを親から子へ少しづつ贈与してゆくというスキームを勧められているのだそうです。

証券会社の主張では、親が所有する銘柄は上昇を続けており、このまま保有し続けていると相続税がどんどん高額になってしまうということのようです。

相談者の方の理解の中での説明なので、証券会社の言っていることそのままかどうかは明らかではありません。

ただ、相談者の方はそう理解しているのです。

株価が上昇した分、確かに相続税は高額になりますが、上昇分以上に相続税がかかるかどうかは実額で試算してみなければ分かりません。

それに、保有銘柄の株価が上昇を続けるかどうかは誰にも分かりません。そんな不確かな根拠で相続税が高くなり続けることは誰にも分かりません。

急かされるままあわてて売却する必要はまったくないと思いますと相談者の方にはお伝えしました。

商売なのはわかるけど・・・

証券会社は手数料商売ですから、取引がなければ儲けになりません。

株を保有したまま、配当金だけ受取っている顧客がいても儲けにならない。だから税金をネタに売却と購入を勧めてくるのです。

証券会社も商売なのは分かりますが、売り向上がちょっとずさんに過ぎますね。

金融機関が推してくる商品は、金融機関にとってとってもオイシイ(手数料たっぷりの)商品だということです。

【きょうのお仕事】

税務署から調査官がお話をしに見えるので日程調整を。そういえば税務署の人が当事務所に見えるのは初です。

【きょうの料理】

チキンカレー。チキンは昨夜から塩豆乳グルトに漬け込んで下ごしらえしていたもの。ほんとに柔らかくなります。ごちそうさまでした。

【相続税専門】岡田隆行税理士事務所 ℡087-816-8889

国税での32年間の資産税事務経験を活かして、相続税に関するサポートに尽力します。

事務所は高松市国分寺町、趣味は料理とバイクです。

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