「お金とは何ですか?」租税教室での質問
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相続税専門の税理士の岡田隆行(okatakatax.com)です。 ☞ 仕事を依頼する
先日の税理士の会合で、租税教室のベテラン講師である税理士先生から伺った話です。
ある高校での租税教室の質疑応答で生徒からあった質問が「お金とは何ですか?」だったそうです。
もちろんその生徒は「お金」という物を知らないという訳ではなく、問うているのはお金の概念についてです。
その先生は「お金は古くはある種の貝殻であったり、金であったり、お米であったりしたもの。そのお金の意味については、受けとめる人それぞれの捉えかた次第です」と答えたそうです。

「金持ち父さん貧乏父さん」では
かのロバートキヨサキ著の「金持ち父さん貧乏父さん」で金持ち父さんがこの「お金とは何か」の質問に答えていたことを思い出しました。
金持ち父さんの答えはつぎのとおりでした。
みんなが「これがお金だ」と認めているもの。それがお金だ。
そして、お金には実体がないということを理解すると、お金持ちになれる速度が増すということも言っています。
お金を持っていない人の多くが、金持ちは皆ペテン師だと考えているとも書かれていました。
つまり、人をだまさなければお金持ちにはなれない。それは「お金は人から奪うもの」だと捉えているということでもあります。
お金に実体はない
私が以前に受けたお金がテーマのセミナーでも、同様のお話がありました。
お金は人の感情によるものであるということ。人に「欲しい」という感情を起こさせることができる人にお金は集まってくるということ。
お金をどのように捉えるかで、お金持ちになれるかどうかが決定される。
ある人にとってお金は、汚いものだったり、ずるい人に集まるものだったり、苦労しなければ手に入らないものだったりします。
お金を苦労しなければ手に入らないと捉えている人は、苦労することなしにお金が手に入ることにものすごく抵抗を感じたりします。
またある人にとってお金は、うれしいものだったり、力の源だったり、人助けができるものだったりとよい方向の捉えかたをする人もいます。
どう捉えるかは人それぞれ自由に捉えればいいのですが、お金に対する態度を中立的にしたほうがいいということでした。
お金がいいものとかよくないものとか、決めつけるのではなく、単なる数字と捉えた方がお金に対する執着がなくなり、自然なおつきあいができるようになるということです。
江戸時代、それぞれの藩の力は石高、つまり米の生産力で示されていました。納税もお米、年貢米でした。その後お金はコインと紙幣になり、現在ではその現物としてのお金に替わって、数字がお金になっています。
お金は金融機関などの帳面上の残高記録であり、それは単なる数字でしかありません。
この単なる数字こそがお金の本質。これって金持ち父さんが言っていることと同義ですよね。
お金はいくらでも増殖するもの
お金は奪い合うものだと捉えていると、お金儲けをするのに罪悪感がともなってしまいます。
そうではなくてお金はどんどん、無尽蔵に増えるものなのです。
たとえば、畑に野菜の種をまいておけば、野菜ができます。それを売ればお金になります。
また少しの種をまいておけば、それはまたどんどん成長して野菜ができます。またそれを売ればお金になります。
土と水と太陽があれば、お金はどんどん増えてゆくもので減ることがない。だから経済は成長を続けている。
お金は奪い合うものではなく、どんどん増えるもの。そのように捉えることができたら、お金を受取りやすくなります。
【きょうのお仕事】
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【きょうの料理】
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ホールの方はトマトの味が濃厚、カットの方はさらっとしています。カレーや煮込み料理には、ホールトマトが向いています。

