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当ブログをご覧いただきありがとうございます。相続税専門の税理士の岡田隆行(okatakatax.com)です。
税務署の職員は所属する仕事の系統によって色分けされます。
所得税畑、法人税畑、資産税畑、徴収畑などがあり、時折別の系統に異動したりしますが、基本の畑(背番号)は決まっており、自ずとその系統の専門家となる訳です。
相続税専門にするか否か
私は基本的に32年間ずっと資産税の系統で過ごしましたので、法人税や消費税関係ははっきり言って疎いです。
そんな私が、税理士になった時に資産税以外の仕事をすべきかどうか。
たとえばどこかの法人の顧問になって、毎月記帳のお手伝いをして、毎年の決算を組んで法人税の申告書を作成する仕事をやるべきか悩みました。
法人の顧問のお仕事があれば、当たり前ですが毎月や毎年、定期的に顧問料が頂けて収入は安定します。
決算を組んだり、申告書の作成にはそれなりの時間と労力が必要となるでしょうけれど。
これから、イチから法人税のお勉強をするか。
まあ、ある程度出来れば作業自体は出来るようになるのでしょうけども至らない部分で、お客様に損害を与えてしまう可能性は少なくないと思います。
また、法人のお仕事に時間がかかる分、相続の仕事にかける時間が減ってしまいますよね。
先輩税理士に感謝
それならばいっそのこと資産税・相続税専門にしたほうが良いのではないかと考えたのです。
背中を押してくれたのは、数年前に国税を退職して相続税専門で税理士をしている方でした。私よりも若年ですが、考え方がしっかりしておられます。私が退職、開業の相談に伺った時に仰っていました。
「今更法人税の勉強をしても、そっちの専門家には勝てない。法人は法人専門の人に任せて、自分は相続専門でやってゆく。」
他系統のお仕事に費やす時間を、資産税、相続の仕事や学習の時間に充てて、特化した方がよいと決めました。
専用の方が受入れられやすい
以前読んだ新聞記事に、「成分は全く同じ合成洗剤でも、”キッチン専用!”と銘打った方が売れる。」といった内容のものがありました。
どこにでも使えますよ、と言われると中途半端で、顧客に与える印象がよくない。キッチン専用です、と言われた方がキッチンで使う洗剤を求めているお客様にとっては手を伸ばしやすい。
このお話の洗剤は成分が同じですから、私が相続税専門税理士になるのとはちょっと違いますね。
私はどの税目が得意かと問われれば、相続税に強いから相続税専門にするわけです。
他の用途に使おうと思えば使えるけど、特に油汚れに効果的な成分を配合したキッチン洗剤のようなものです。
税理士と洗剤を一緒にするな、とお叱りを受ける知れませんが、相続専門でやって行くんだと、腹をくくった訳です。そうすると、それが自分の軸になり、迷いがなくなり、本当に楽になったような気がしています。
【きょうの料理日記】
外食は99.99%うどん屋さんです。