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帯封によれば、NYタイムズ、WSJウォールストリートジャーナル絶賛の全米ベストセラーだそうです。
近所の宮脇書店で、たまたま手に取った本ですが、幸運にも良い本に当たりました。
読んでいて、自分が感銘を受けた箇所には蛍光マーカーを引くのですが、マーカーだらけになりました。
人生はたった4000週間
冒頭のことばです。いきなりの先制パンチ。
歳を重ねるにしたがって、身に沁みますね。
人の平均寿命は短い、ものすごく、バカみたいに短い。
限りある時間の使い方 オリバー・バークマン かんき出版
ほんとうに一日なんて、あっという間に過ぎてゆきます。
気がついたら、すぐに1年も過ぎてゆきます。
あのことがあったのは、ついこないだだったよなと考えて見ると、
もう、5年も前だったりすることもよくあります。
80歳くらいまで生きるとして、あなたの人生は、たった4000週間だ。
限りある時間の使い方 オリバー・バークマン かんき出版
いままで、人生は何週間かなんて考えたことってありましたか?
わたしはありませんでした。1年が52週間というのは覚えていますが、一生が4000週間というのは初めて認識しました。
ということは、私は現在53歳ですから、2800週くらい過ぎているということです。
残すところ、1200週ですね。後半はとっくにスタートしていたのですね。
人生4000週間は、そういった自覚をさせてくれる数値です。
人生の時間はすべて借り物、神様からの贈り物
この本の内容は、人生は思いのほか短いものだから、時間を無駄にしないで出来るだけタスクを多くこなすための方法の紹介ではありません。
表紙の裏側に書いてあるのですが、「生産性とは罠なのだ。」
著者のオリバーさんも昔は、自分の時間を30分ごとに区切ってタスクを詰め込んでこなしていっていたそうなのです。
しかしある時気がついたそうです。時間を客観視している現代社会の発想自体に問題があると。
自分が意識できる時間は「今現在」のみで、自分と時間は不可分なものであることに。
ですので、まずは自分=時間には限りがあって、できることも限定的なんだということを認めることから始めようと言っています。
そのうえで、自分が今ここに存在すること自体が奇跡なのだということを、あらためて認識するように勧めています。
たしかに無限にくらべれば、4000週間は短いかもしれない。
限りある時間の使い方 オリバー・バークマン かんき出版
だけど、そもそも生まれなかった場合にくらべたら、4000週間もあることはかなり恵まれたことじゃないか。
忘れてますよね。普段、自分の存在が奇跡的なものであることなんて。
自分の存在に感謝するどころか、何かにつけて苦情ばかり言っています。
やれ、暑いの寒いの、肩が痛い腰が痛い、老眼だ白髪だとか不満だらけで
日々を過ごしているなあと思いますね。
養老孟司さんもおっしゃっていました。
「だれ一人として、意識して生まれてきたやつはいない。」
たしかに、生まれようとして、生まれてくる人はいません。みんな世界中の人間はすべからく”たまたま”授かったいのちだということですよね。
無限にあったはずの時間を奪われるわけではない。
限りある時間の使い方 オリバー・バークマン かんき出版
そもそも、時間が少しでもあること自体が、不可解なほどに奇跡的なことなのだ。
せっかくいただいた、この奇跡的な自分=時間をじっくりとあじわいたいものです。
放置していると、不満ばかりになるのが人の本質、なのだとすれば、いちにちのうちにせめて10分でも今あることに感謝してその感覚を味わう時間を持ってみようと思います。
【きょうのお仕事】
相続案件のざっくりとしたシミュレーションを表計算ソフトでつくってみました。
ひとり税理士先駆者の井ノ上陽一先生もおっしゃっていますが、
自分で表計算を組んでいったほうが勉強になります。
たまに、間違えていますが・・・
【きょうの料理】
きのこと玉ねぎのすき焼き風です。
フライパンに薄切り玉ねぎ1/2個分、シメジ1パック、牛切り落とし肉200グラムを重ねて敷いて
酒1/2カップ、しょうゆ大さじ1.5、みりん大さじ2、砂糖小さじ2を適当にふりかけて蓋をし、
蒸し焼きにするだけで完成です。
お肉は後から入れたほうが、やわらかくいただけます。