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税務署の幹部の方から直接お電話をいただきました。
お電話の主旨は、電子申告をお願いしますということでした。
お国の施策なのは存じております
国主導でDX(デジタルトランスフォーメーション)をすすめているそうですが、、、
相続税理士にはなかなか電子申告をさけたい方が多いようです。
理由はつぎのようなことでしょう。
- 相続税申告のお客様は1回かぎりの方がほとんど
- 相続税申告は添付資料が多い
所得税法人税のように継続してお仕事をつづけてゆくのであれば、電子申告の利点を実感できると思うのです。
また、所得法人は一案件、一お客様ですから書類の準備など、直接お願いすればそれで済みます。
相続の場合、添付資料は案件にもよりますが、不動産物件で複雑多数のものになると、100枚以上になることもめずらしくありません。
そのことを幹部の方につたえると、こともなげに
「添付資料は郵送していただければ結構です。」
それならその添付資料の上に申告書をのっけて、提出すればよいのでは・・・?
そこには、とにかく電子の件数さえ獲得できればそれでいい、来年の人事異動の査定前までに。
という思惑が見え見えで、何のための電子化なのかという信念は皆無です。
電子はかえって手間がふえる
紙なら、お客様へご説明、お渡しする申告書控えと添付資料をコピーするついでに
もう一部同じものをつくって、レターパックに詰めてポストに投函すれば
それで提出完了します。
電子ですとつぎの手間が余計にかかります。
- 相続人全員の利用者識別番号の確認
- 不詳の場合は問い合わせ
- 紙で作成している資料のPDF化
人を動かす秘訣はひとつだけ
相手の不都合は考えず、じぶんの都合だけかんがえている。
これではなかなか人は動かないと思います。
デールカーネギーさんはいいます。
人を動かす秘訣はひとつしかありません。
それは、自ら動きたくなるような気持ちを起こさせることです。
なにかしら自分にとって利益になることがあれば、人はすすんで行動するものだということですね。
人にしてほしいことがあったら、どうすればこの人が自ら動きたくなる気持ちを起こさせることができるか、と考えなくてはならないということです。
それができる人は万人の支持を集めることができ、できない人は一人の支持も得られない結果に終わります。
まとめ
DXに逆行しようとしているのでは決してありません。
税理士会の連絡がはやくFAXから電子メールにならないかとおもいます。
お客様とのやりとりもできる限り電子メールでできないか模索しています。
わたしの考えとして、電子化になじまないものも、なかにはあると思うのです。
今後の変化によっては”自ら動きたくなる気持ち”になるかもしれません。
それが同調圧力なのか、技術や制度の革新なのかは分かりませんが、
現在のところは自ら動く気持ちにはなれないので動いていないのが現状です。
マイナンバーカード普及率低迷の理由もまさにこれですね。
多くの方が自らつくる気持ちになれないからです。
【今日の料理】
ジャガイモとホテルカレーのお揚げ詰めです。
ダイスカットしたジャガイモを耐熱ボウルで
レンチンします。そこに鯖缶(水煮)を加えて、
レトルトパウチのホテルカレーをかけてよく混ぜ、
半分に切って開いたお揚げさんにスプーンで詰めます。
200℃に予熱したオーブンで10分焼けばできあがり。
ホテルカレーの賞味期限が・・・だったので
アレンジメニューです。