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当ブログをご覧いただきありがとうございます。相続税専門の税理士の岡田隆行(okatakatax.com)です。
今年も早や11月です。税理士会事務局から年明けの税務支援の従事希望申込書が届きました。
確定申告期の支援事業
税務支援とは、税理士が確定申告期に税務署などの応援に従事する税理士会の事業のひとつです。支援は市役所職員が市役所支所を巡回する申告相談会場での申告書作成支援と、国税局電話相談センターでの電話対応の支援があります。
税理士登録以降3年目までの税理士は、率先して従事するように税理士会から求められます。当たり前ですが、顧問先の多い税理士は確定申告期はかきいれ時で多忙を極めます。支援事業に従事している暇などありませんから、みなさんできるだけ避けて通りたいのが本音です。
実際のところ、支援事業によく従事しているのは、顧問先をあまり持たない、あるいは顧問先がない年配の国税OB税理士であることが多いです。お小遣い稼ぎで、この時期は頑張っている感じです。
私も法人や個人事業の方の顧問先を持っていませんので、確定申告時期は繁忙期ではありません。ですので、この3年は申告期間中フル稼働で従事してきました。
普段は通勤なしの生活に身体が慣れていますので、この時期はちょっと忙しすぎると感じていました。今回で4年目の従事となりますので、ちょっと余裕を持った従事にしようかと思案しています。
相談会場での支援は慣れ
相談会場での支援は、個別の確定申告書の作成ですので、一連の作業に慣れてしまえば比較的楽にこなせます。従事時間も、16時までですし、たいていの会場では相談者が履けてしまって16時前に終了ということが多いです。ただ、今年はインボイス元年なので、ちょっと不安もあります。
電話相談センターの支援は過酷
私の印象としてですが、電話相談センターは相談会場よりも過酷です。四国中の税務署にかかってくる電話での一般的な相談を受けるので、相談内容は多岐に渡り、住宅ローン控除から、贈与税、財産評価、取引の仕分けのしかたまでいろいろな内容に対応しなければなりません。
「電話相談なんて絶対にイヤだ!」という税理士も大勢います。結構、メンタルの鍛錬になりますので、私は嫌いではありません。
国税局・税務署の一部署として「税務相談官」があります。この部署の職員は年中この過酷な業務に従事しているのですから頭が下がります。
電話対応で特に困惑するのは、申告書を手書きで作成している方の対応です。「申告書の第二表の②番の欄の次は・・・」と順に説明していると、これを申告書が完成するまで続けるのかい?と思うと気が遠くなります。
毎年何件かは、「申告期限に間に合いそうもないが、どうすればよいか」という相談があります。こういった方はどういった対応を期待しているのか、いつも考えてしまいます。
(・・・この電話をかけている暇を、申告書作成に充てればいいのに・・・)とは言えませんから、「期限後になると、ペナルティが課されます。」ではどうでしょうか。ちょっと当たり前すぎますね。
もしかしたら、電話の主は「少々期限を超えても大丈夫ですよ。」を期待しているのかも知れません。
「期限を過ぎて申告書を提出しても、税務署から指摘を受けるまでであれば無申告加算税が軽くて済みますよ。だから、できるだけ早やめに出してください。」くらいが妥当なのでしょう。
【きょうの仕事】
非上場株式の評価の依頼の処理を。土地等の評価がなかったので、やることは限定的でした。
【きょうの料理】
海老のカレーです。カレーに玉ねぎとトマトは欠かせないと言っても過言ではないのですが、今日はトマトピュレはおろかミニトマトすらなくトマトなしのカレーです。やはりこくが足りない感じが否めません。もしかしたら、トマトなしと知らずに食べたら気がつかないのかも?