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当ブログをご覧いただきありがとうございます。相続税専門の税理士の岡田隆行(okatakatax.com)です。
すべての仕事は困りごとの解決だと聞いたことがあります。
人は一人だけでは生きていけません。一人では解決できない事柄を、他の人がやってくれる、その連鎖でこの社会が成り立っています。一人では解決できない事柄とは、すなわち困りごとのことです。
悩むからこそ生き残れた
私の仕事は税理士ですから、税金に関連する悩み相談を日々聴いています。
兄弟間の相続争いで困っている。
親の土地の処分に困っている。
将来夫の親の土地を夫が相続しなければならないかも知れなくて困っている。
賃貸物件の入居者が出て行ってしまったらどうしようと困っている。
お金は潤沢にあるけど、会社の後継者のことで悩んでいる。
一般的にはお金があったら悩みごとがなくなる、もっと言うとお金さえあればすべてが解決すると考えてしまいがちです。ところが、お金があっても悩んでいる人がたくさんいます。
それは、いくらお金があっても悩みは解消しないということと、人間は悩みをどこかから見つけてきてまた悩むという性質だからだと思われます。
そういった些細なことでも気に病む性質を持ち合わせていたからこそ、人類は今まで生き残ってこられたのでしょう。薮の中でうごめく何かを捕食動物ではないかと警戒して逃げていた個体が生き残る確率が高く、その遺伝子を持つ種族が繫栄して今の人類ができているのです。
その臆病者の遺伝子が、何かが起こったら「これは問題だ・・」と思い、それが悩みになってしまうのではないでしょうか。
その悩みを解消もしくは、少しでも軽くして差し上げることが仕事になるのです。
それは、臆病者の遺伝子が生き残ったからこそ、仕事ができていると言うこともできます。
相続争いを直接解消することは、税理士にはできません。ただ、税務の観点からなんらかの助言ができるかも知れません。そこから悩みの解決にもつながる可能性はあります。
【きょうの仕事】
毎年贈与のお客様へのご提案書の作成。やはり経験したことは慣れて、二回目からは楽になるものです。
【きょうの料理】
丸ハギの煮付けです。