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明日から確定申告期間に突入 手書きから印字 紙からデータ すべては変化の過程にある

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明日から確定申告期間に突入 手書きから印字 紙からデータ すべては変化の過程にある

当ブログをご覧いただきありがとうございます。相続税専門の税理士の岡田隆行(okatakatax.com)です。

明日から1ヶ月間、確定申告期間に入ります。申告期間と言っても、すでに申告書の受付は開始されていますから、税理士としては確定申告期間モードに入っているのですが。確定申告と言えば、申告相談もずいぶん変化しました。

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手書きしていた頃

私は2020年に税務職員を辞職したのですが、税務職員になりたての頃の確定申告の納税相談会場は、今のようにパソコンではなく、職員がずらりと並んで納税者を待ち構えていました。

私の初めての確定申告期間は平成2年のこの時期でした。令和2年ではありません。平成2年ですので、いまからもう34年前になります。その頃は職員が、納税者と対面で個別に確定申告書を手書きで作成していたのです。

手ぶらで申告相談に来署する納税者もいて、申告会場で職員と相談して今年分の税額を決めるという光景も頻繁に見受けられました。税額から所得、収入を逆算するということもよくされていました。大らかと言えば、大らかな時代だったのです。

今から考えると、よく手書きで作られていたものだと不思議な感じがします。おそらく、間違いなく計算間違いが相当数あったことでしょう。

市町村役場への出張納税相談

現在ではまったく行われていませんが、税務署の職員が各税務署管内の市町村の役場へ出張して納税相談に従事していました。交通の便がよくない市町村にのみ出向くのではなく、税務署が所在する市に隣接する町へも日程を組んで出張していたのです。

数日の日程で出張があり、最低1度は勤務時間後に懇親会が開かれていました。当時は平成の市町村合併前で、町村の数も多かったこともあり、毎晩懇親会に出席ということも頻繁にありました。

飲めない人にとっては、確定申告期は憂鬱だったものと思われます。飲む人にとっても、懇親会明けで納税相談ですので、憂鬱だったのかも知れませんが。

事務室内が喫煙可

そういえば、今ではとても考えられないことですが、当時は事務室内で喫煙が可能でした。喫煙者の割合も今よりずっと高くて、一服ふかしながら納税者と申告相談をしていました。

今思えば、タバコが嫌いな人にとっては耐えられない職場環境だったことでしょう。他の省庁とも同時期だったのではないかと思いますが、税務署が全面禁煙になったのは、1999年のことです。

変化しないもの

心理カウンセラーラッキーさんのYouTube動画を見て、マルクス・アウレリウスの「自省録」を今読んでいるのですが、その一節に「変化しないものは役に立たない」という言葉がありました。あらゆるものは変化するから役に立つということなのです。たとえば、食べ物は消化されて、栄養に変化するからこそ役に立つのですね。

諸行無常というようにあらゆるものは変化し続けていて、今、目の前に存在するものもまた変化して留まることはありません。

手書きだった申告書が印字されるようになり、それが電子化されてしまって紙はデータになっていっています。そのデータも変化の途中なのですから次は何になるのでしょう。どう変化してゆくのか楽しみですね。

【きょうの良事】

贈与税の新規申告案件。

【きょうの料理】

カレイ(鳥取産)の煮つけです。

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