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当ブログをご覧いただきありがとうございます。相続専門の税理士の岡田隆行です。
お仕事でもなんでも、複雑な事柄を処理しなければならない時、ついついアタマの中が混乱してしまって、どれから手をつければいいか分からない。そんなことがよくあります。いろいろな本にも書かれていることですが、思考を整理するには書き出すことが有効です。
頭の中ではまとまらない
ちょっと複雑な相続案件があって、「ああ、どう処理していこうかな~」と悶々と考えていました。
そこで思いついたのは「タイプライターを取り出すこと」です。「え?タイプライター?」と思われたでしょう。思考をまとめるためにはタイプライターと、デールカーネギーの「道は開ける」にあったエピソードを思い出しました。そのエピソードはつぎのようなものです。
場所は二次大戦中の上海、米国の保険会社の支店長を務めていた米国人男性が、日本軍の追求から逃れるために、自分はどう行動すべきか判断しなければならない状況に陥ります。下手に動けば命が危ないという絶体絶命の状況。そこで男性が取り出したのはタイプライターを取り出します。
タイプライターで自分が今悩んでいることと、それに対して自分がとり得る行動を列挙し、その行動の結果として起こるであろうことを文字にしてまとめてみるのです。そうすると、あら不思議、問題が整理されて自分のとるべき最善の方法がそこから導きだされるのでした。
人は何かに悩み始めると、いろいろな考えが浮かんでは消え、浮かんでは消えしてずっと悩み続けるようになります。あるときにはAと言う考えが浮かび、またあるときにはBと言う考えが浮かんできます。そしていたずらに時間ばかりを費やして、そしてなにができているかというと、何もできていないのです。迷路のなかで、同じ道をぐるぐるぐるぐるめぐっているのと同じです。
タイプライターで思考の迷路から脱出する
その思考の迷路から抜け出す方法が、タイプライター、現代ではパソコンと文書ソフトです。とにかく悶々と、考えを堂々巡りさせていることを書き出してみる。箇条書きでもなんでもOKです。手書きでもいいのですが、文書ソフトの最大の利点は、簡単にコピペ、加除訂正、入れ替えができることです。
このブログでもそうなのですが、書いているとその作業中に「あ、そうか」と気がつくことがあります。よく「降りてくる」という表現がありますが、それがそうなのかも知れません。書いていると、天から自分のアタマにダウンロードされるのです。これは面白い感覚です。
この感覚は、ただ、頭の中で考えていたのでは得られない貴重なものです。だまされたと思っていちどやってみてください。たとえだまされた、と思ったとしても損害はほとんどありませんから。
効能をもうひとつ
それからもう一つの効能は、とてもすっきりすることです。「あれ、私はいままで何を悩んでいたのだろう」と不思議な感じがします。アタマとからだが軽くなったような感じがします。
【きょうの料理】
マーボー豆腐です。仕上げに水溶き片栗粉でとろみをつけるというのがレシピの定番ですが、仕上げに火を止めて、茶こしなどの網目のもので片栗粉をふりかけて、弱火にかけてゆっくり混ぜてあげればそれなりにとろみがつきます。このほうが余計な水分が入らないので、簡単だと思うのですが。なんでも書いてあるとおりにしなくても、なんとかなるものです。思い通りにならなくても、「こうしたのでは思いどおりにならない」ということが分かって勉強になったと考えれば、それはそれでいいことになります。