Table of Contents
当ブログをご覧いただきありがとうございます。相続専門の税理士の岡田隆行(okatakatax.com)です。
対応を保留することができる物事は、その場で答えを出さずに、考える時間をいただいたほうがいいと思うことがありました。

考える時間をとることの重要性
先日、ほとんど経験のなかった相続税対策のご相談をいただいたのですが、そのご相談の場では預貯金の額があいまいだということで、相続税対策プランを練ってもきちんとした対策案をお示しすることができないだろうと「その場で」考えてしまい、せっかくご提示いただいた資料をお預かりすることをしませんでした。
後になって、あの場面では相続対策プランをお示しするかどうか、考える時間をいただいたほうがよかったという考えに至りました。
たとえ、預貯金の数字があいまいなものであっても、その仮定を前提とした相続税額や相続対策の方向性をお示しできたと思うのです。
お客様が求めている感情
相続対策をしておきたいと考えるお客様は、親が亡くなったら、概ねどのくらいの相続税がかかるか自分なりに計算をしているはずです。お客様が求めているのは、その数字に自信が持てない不安の解消、その数字に間違いがないか確かめたかったのではないか。
そう考えると、その場で準備した資料をお返ししたのは、なんだか突き放したようなイメージを持たれたでしょう。
相続税対策が必要とはいえ、推定被相続人の方はまだまだお元気であり、時間的な余裕もある訳ですから、「すこし考えさせてください。」とお伝えして資料をお預かりし、対応をどうすべきか落ちついて考える時間をとるべきでした。
頭を冷やす時間
私の頭の回転は速くはないと自覚しています。臨機応変という言葉とは離れた世界にいる人間です。
たとえば、何かの会議の席上で司会者に「何かご意見はありませんか」と問われて、さっと手を上げて的確な意見なり、質問をされる方をみると羨ましくなります。
たとえば、他人の理不尽な言動の対象にさらされた場合に、絶妙な切り返しをすることができません。
その場面ではなにもできず、後になってからああ言っておけばよかった、こうすればよかったと後悔するのです。(あまり切れすぎても、恨みをかってしまいそうです。それはそれでいいのかも知れません。)
その後悔をしないために、即答が避けられるものは回答を保留しておき、頭を冷やしてよく考えてみることに今後は挑戦してみます。
【きょうの料理】
市販の粒あんパックと板チョコのケーキです。
