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今の自分は偶然の産物

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当ブログをご覧いただきありがとうございます。相続税専門の税理士の岡田隆行です。

オーディオブックのオーディブルで、村上春樹著「猫を棄てる」を聴きました。

知らない人はいないであろうと思われるほど、超有名な著者ですが、その著作に私は何度か紙の本にチャレンジしてみたのですが、いずれも途中で断念していました。オーディブルで1時間半ほどの長さの作品であり、しかもナレーターが中井貴一でしたのですんなりと読了、ならぬ聴了しました。

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最初私は誰の著書かは知らずに、著書名の「猫を”棄てる”」ということにひっかかるものがあって、著者を見てみたらたまたま村上春樹の作品だったという次第です。

著者村上春樹のルーツを語る内容で、その中でも父親のことが主題です。父親は日中戦争、太平洋戦争で計三回の招集を受けましたが、幸運にも戦死することはありませんでした。無事に終戦を迎えることができたので、その後結婚して村上春樹が誕生した訳です。

村上春樹の母親は、婚約者が戦死してしまいその結果として父親と結婚したということです。たまたま招集されたのに生き残った人と、戦争で命を落とした人と結婚するはずだった人が結婚した結果として今の自分がいる。今の自分の命は偶然の産物であることを、著者は両親のルーツをたどってみて実感します。

考えてみれば、これはすべての人について言えることです。すべての人というのは、すでに亡くなったすべての人たちを含みます。今、現在までに亡くなった途方もない数の人々はすべて、大小含めてたまたま偶然の産物です。

自分で、「よし今から生まれよう」と考えて生まれてくる人はいません。両親が出会ったのもたまたまなら、その子として生まれてくるにしても、兄弟でも全く同じ人間ができないように、どう生まれつくのかもたまたまです。

そのように考えてみると、たまたま起こることに抗わず、なんでも受け入れて生きていけばいいのではないかとも思えます。これは努力はしなくてもいい、という意味ではなくそんなに必死になって何かを成そうとしなくても大丈夫なのではないかということです。

小林正観著「脱力のすすめ・おまかせで生きる幸せ論」

【きょうのスイーツ】

チョコチーズケーキです。クリームチーズと板チョコ、卵2個、ハチミツ、薄力粉をよく混ぜて型に入れて、40分ほど湯煎焼きするだけです。

cheesecake
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