地図が整備されているありがたさ 税理士独立開業
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相続税専門の税理士の岡田隆行(okatakatax.com)です。 ☞ 仕事を依頼する
相続税申告案件のお客様からめずらしいオーダーがありました。
オーダー「相続した農地の場所を知りたい」 「ウィームッシュ!」

相続した土地の位置
多くの相続案件の場合、相続した土地をいちばんよく知っているのはその所有者と親族です。
相続した土地を相続人の方に案内していただくことはあっても、相続した土地の位置を当の相続人の方から尋ねられたのは初の体験です。
それには無理からぬ事情があるのです。
亡くなられたお父さんは若くして奥さんと死別し、高齢になったためにひとりで生活が困難になったことから、10年以上施設に入所されていました。
相続人である子どもは独立して別に生活しており、自宅は空家となっていました。お父さんは「土地こそ本物の資産」という信念をお持ちだったようで、近隣の農地を何カ所も買い増しされていたのだそうです。
相続人である子どもはその農地のおおまかな位置くらいは知っていたものの、どこの農地が何番地までは知らないので、私にオーダーがあった訳です。
安うけあいしたものの・・
国土調査の完了している場所であれば、土地の所在位置を知るのは比較的カンタンです。
民亊法務協会が提供している「登記情報提供サービス」のなかに「地番検索サービス」なるものがあります。
そこで地番を入力すれば、航空写真のうえに土地の境界線と地番が表示されたものを閲覧することができるのです。
ところが・・・今回の相続物件はたまたま国土調査が終了しておらず、地図は「登記情報提供サービス」で取得できるものの、地図から実際の土地の位置を把握することが非常に難しい場所だったのです。
宅地化がすすんで建物があり住居表示がある地域であれば、それを手がかりに農地の場所を特定することもできるのですが、相続物件はかなり「のどかな」地域でそれもできません。
結局、インターネット情報での把握はあきらめて、相続物件のある市役所の税務課まで足を運び、固定資産税の課税の根拠となっている航空写真を閲覧することにしました。
市役所ではゼンリンのブルーマップも閲覧でき、航空写真とあわせてようやく相続物件の位置を確認、把握することができました。
地図が整備されているありがたさ
住宅地図に地番情報を追加してあるブルーマップは、その需要の関係から出版されている市町は限定されています。
限定的なものなので、値段もお高くて1冊6万円ぐらいします。
今回のようなケースが頻発するのであれば、購入を検討すべきところですがあまりないのでちょっと・・・
あらためて、地図と現実の土地とが一致していることを簡単にネット検索できることのありがたさが身にしみました。
【きょうのお仕事】
Excelで相続財産の明細表の作成。二度手間になるので面倒でも、ミス防止のためにこれを作るのが習慣になっています。
【きょうの料理】
しゃぶしゃぶ用の豚肉を蒸し焼きにして、油淋鶏のたれをからめたもの。暑い時期には酢の酸味がここちよいです。ごちそうさまでした。

