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当ブログをご覧いただきありがとうございます。相続専門の税理士の岡田隆行(okatakatax.com)です。
私は開業してから、もうすぐ3年が経過しますが、幸いというべきかどうなのか、いままでにさせていただいた案件で税務調査の対象になったものはありません。
完璧ですと言い切れるか
それでは、今まで提出した申告書の内容に一切の誤りがないのかと言われると、「間違いありません」と断言するのはちょっと・・・。
幸いにして、軽微な誤りのため指摘をするほどのことではないのか。それとも、相続案件の総遺産価額が少額のため、足きりがあって調査対象にもなっていないのかも知れません。
税務職員だった32年間、その大半は相続税の実地調査が主な仕事でした。ずっと調査する側だったので、調査を受ける側の気持ちはあまり考えたことがありません。(これが調査事績が振るわなかった主因かも知れませんが。)
税理士の責任範囲
調査を受ける納税者側になってみると、いろいろと不安な要因があります。
お客様の責任ではない部分(例えば土地の評価)に関して調査で指摘を受けた際の、加算税・延滞税は負担しなければならないとか。
さらに、後出しはNGの特例適用が漏れていたような場合、本税部分についても税理士の責任になります。その際は本税も負担しなければならないのかなどなど考えていると、キリがありません。
申告書の提出前には、自分なりに相当の緊張感をもって、申告内容の確認作業をおこなっています。それでも、自分ひとりでは思い込みがあって、見えていない部は必ずあると思うのです。
どなたか、同じ資産税系統の国税OB税理士にチェックをお願いしようか、とも考えてみたりしますが、さすがにそれには抵抗があります。
完成した申告書をいちど寝かせる
以前、税理士会の研修講師をされていた国税OB税理士がおっしゃっていたのは、申告書が完成したらいちど”寝かせる”のだそうです。申告書が完成したら、いったん横へ置いておき少し時間がたってからもう一度見直しをする。そうすると、新たな視線で確認をすることができるのでおすすめということでした。
たしかに、一度間を置けば、冷静に、思い込みを外してチェックをかけることができます。そうやって、できる限りの確認を行って提出するしかありません。
できることをしたら、あとはおまかせする
できる限りのことをしたら、もうおまかせで、指摘を受けたら受けた時にどうにか対処するしかありません。
医療に従事されている医師、看護師の方々は人の命と向き合っておられます。ちょっとしたミスで取り返しのつかない事態になる可能性を常に持っています。
そこへいけば、お金のことなので、気分的に楽だなと思います。できる限り誤りのない適正な申告をすることは、税理士の使命ですから相当の緊張感をもって望むことはもちろんですが、過度な心配し過ぎは身体によくありません。いい加減という意味でなく「適当」に頑張っていきたいです。
【きょうの料理】
ジャガイモのスパイス炒めと、ポークソテーです。スパイスはクミンシードです。カレーの香りはクミンの香りなのだと、料理本で学習しました。カレーの色はターメリック(ウコン)、辛さはカイエンペッパー(唐辛子)なのだそうです。ですから、クミンとターメリックとカイエンがあれば、カレーになるということです。ポルシェのSUVにカイエンというやつがありますが、このカイエンらしいです。「ポルシェ・唐辛子」なのです。