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相続税専門の税理士の岡田隆行(okatakatax.com)です。 ☞ 仕事を依頼する
税理士会の広報の役員として租税教室の聴講に出席してきました。租税教室の講義は初体験でしたが、決して人はひとりでは生きていけない、翻って共同体感覚を持つための教育なのだと理解しました。

小学生向け租税教育動画だが
支援学校での租税教室でしたが約1時間の、うち17分間の国税庁が作成した租税教育ビデオの視聴が入ります。
生活の中での税金、消費税の税金のながれ、税金の存在理由へと話がすすみ、そこでビデオ視聴となります。
国税庁作成の租税教育ビデオ、作成年次が平成12年ともう25年!も前の作品です。
タイトルは「マリンとヤマト 不思議な日曜日」という小学生向けのものです。(国税庁HP 税の学習ビデオ一覧)
消防士を父に持つ姉弟が、公園で出会った、願いをなんでもかなえてくれる魔法の力を持つヒヨコに、税金がない世界にしてほしいと頼んだことで、世界が大変なことになってしまうという明快な筋書きのアニメです。
魔法のヒヨコは三つ願いをかなえてくれるのですが、弟のヤマトがたのんだ三つ目のお願いが泣かせます。
孤独感解消教育でもある
このアニメを視聴していて、この筋書きを下敷きにした変形ネタを思いつきました。
高松から東京ディズニーランドに行くのに、かかる時間とお金はどのくらいかという問いかけから初めて、もし飛行機も瀬戸大橋も鉄道も道路も一切何もなくて、自分一人きりだったらどれだけの時間と労力がかかるかというものです。
JRであれば、マリンライナーと新幹線を使えば、かかる時間は3時間半くらいで、電車賃は2万円もあればお釣りがくるのではないでしょうか。
もしJRが存在せず、誰の手助けも受けられないとしたらどうか。
まず、瀬戸内海を本州へ渡るのに船を準備しなければなりません。
一人きりなので、丸太で筏を作って瀬戸内海を(漂流して)渡って、さてそこから東への陸路は山こえ谷こえ、いくつもの大きな川を渡って行かねばなりません。
道路はありませんから、それこそ獣道をクマやイノシシに襲われないよう、また山賊に狙われないように徒歩で行かなければなりません。
想像するだけで恐ろしい、非常に危険な命がけの道のりです。
そんなことを想定してみれば、かかる時間が3時間半でお金はたったの2万円というのは安すぎると感じます。ほんとにタダ同然だと思いますね。
それが実現できているのは、過去から現在までの膨大な数の人たちが、膨大なお金と時間を投じて、そういった便利な施設と仕組みを作り上げてきたからです。
そういったことから、今の極めて快適な生活がひとりでは実現できないものであることが分かります。
あわせて、決して自分はひとりぼっちではないということが理解できると思うのです。
その視点からみれば、租税教育は孤独感解消教育足りうるのではないかと。
そんなことを今回の聴講で考えたのです。
【きょうのお仕事】
租税教室の聴講。移動に5時間ほどかかりました。
【きょうの料理】
ホテルのモーニング「鰹のタタキ定食」。ほんとに藁焼きしてました。ごちそうさまでした。

