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当ブログをご覧いただきありがとうございます。相続税専門の税理士の岡田隆行(okatakatax.com)です。
電話相談センターに相続税の質問がありました。管轄の税務署へ出向き相続税の申告に関する質問をしたところ、応対した税務職員から「相続税の担当者がいないから分からない」と言われ電話相談センターへ電話するように指導されたそうです。えっ?そんな対応許されるの?
分からないで済むのなら・・
「ごめんで済んだら、警察いらない」と言われます。「分からないで済んだら、税務署いらない」というのとはちょっと違うかも知れませんが、たいていの国税に関する説明のパンフレットの片隅には「詳しいことは税務署にお尋ねください」との記載があります。
国税に関する詳しい説明を聞こうとして、税務署へ出向いたのに「分からない」という回答ではちょっとずさんに過ぎる。応対に出た職員で判断がつかないのであれば、回答を保留して後日電話で対応することもできるのに、それはやらない。何とも冷たい対応ではないかと、誰が聞いても感じることでしょう。
冷たいと言えば、事前予約なしに税務署へ出向いても、予約なしを理由に門前払いされたという話をよく耳にします。
コロナ渦で直接面談が制限され、役所には事前予約してから出向くのが当たり前という風潮が出来上がっているようです。
分からないと一蹴された質問の内容は複雑なものではありません。
「既に相続税の申告書の提出を済ませたが、相続開始以前3年以内の生前贈与財産を相続財産に含める事を失念していたが、どうすればよいか。」
財産の加算漏れですから、修正申告をしてくださいと指導すればいいだけにもかかわらずです。納税者への対応は冷たくするという方針になったのでしょうか。
税務署に出向いても、予約がないからと門前払いされ、専担者がいないから「分からない」だけで済ませてしまうのでは、納税者の信頼は得られませんよね。
【きょうの良事】
電話相談センターでお叱りを受けることなく一日過ごせたこと。
【きょうの料理】
鶏むね肉と白菜の味噌仕立てです。いただきものの白菜が3個もあり、消費に懸命です。