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当ブログをご覧いただきありがとうございます。税理士の岡田隆行です。
電話相談も確定申告終盤になると、切羽詰まっている方が増えてきます。
「期限に間に合いそうにないのですが、どうしましょう。」
期限は期限
「源泉徴収票を取り寄せるように手配しているが、期限に間に合いそうにないが、大丈夫なのか。」
申告書の提出は期限後でももちろんできますが、期限は期限なのでそれなりの不利益を被ることになります。
”大丈夫”というのはどういうことでしょうか。いったいどんなペナルティが待っているのか。漠然とした不安を抱えて電話をかけてこられるのでしょう。そんなに不安に思うのであれば、どうしてもうすこし前に対処しておくことはできなかったのでしょうか。
と言ったような意味のことを言っても、感情を悪くするばかりで得るところはありません。こういったお問い合わせへの対応には気を使います。下手に突き放すような受答えは禁物です。
本人は本人なりに懸命に対処しているのだけれども、諸々事情があって今のこの状況に至っている事実は変わることはありません。この事態はどうしようもない訳です。ですから前向きに、期限後申告となった場合のペナルティについて、具体的に説明することです。
被るであろう不利益が具体的になると、不安はある程度解消します。問題を具体化せずに漠然としたままにしていることから、不安がどんどん大きくなってゆき混乱の度合を増してゆくのです。
コロンビア大学の学長だったハーバート・E・ホークスは「この世の悩みの大半は、判断の根拠となる知識が十分でないのに、あえて判断を下そうとするから生じる。」と言っていたそうです。判断の根拠となるあらゆる事実を収集することに努めれば、収拾された知識の光によって悩みは消滅してしまうだろうとも。
なにか問題が発生すると、人は不快になります。そしてその不快な状態から一刻でも早く抜け出したい一心から、自分にとって都合のよい事実ばかりを並べ立てて自分を正当化しようとします。自分に不利益な事実には目を向けようとしませんから、当然の結果としてその問題が根本的な解決にいたることはありません。そうして、混迷の度合いを深めていっている人が世にはたくさんいらっしゃるようです。
スマホ申告の問い合わせが多い
源泉徴収票をスマホで読み取って(スキャンして)その数値を申告書に反映できるようになったのですね。それにスマホであれば、マイナンバーカードの読み取りにICカードリーダライタが不要なのでそのこともスマホ利用に拍車をかけているものと思われます。
その影響からか、パソコンをお持ちの方でもあえてスマホで申告書を作成している方もおられ、その入力についてのお問い合わせが増えてきました。スマホがお手軽なのかも知れませんが、その画面サイズから、パソコンの方がスムースなのではないかと私は思うのですが、入力が格段に簡便化されて、現実的なものに近づいてきているということなのでしょう。
このながれは今後もより加速することは確実でしょうね。一番のネックはスマホのモニターサイズですが、そのうちにモニターが紙のように薄く軽くなり、折りたためるようになってシャツの胸ポケットに入るくらいのサイズに収納でき、展開するとA5サイズくらいの大きさになるものが出現しそうです。
【きょうの料理】
豚バラと根菜の合わせ煮です。大根、ゴボウ、ニンジンを薄くスライスしてフライパンに敷き詰めます。軽く塩コショウをして、適量のお酒を回しかけて蓋をして蒸し煮にします。別のフライパンで火を通した薄切り豚バラ肉を加え、味噌大さじ1、砂糖小さじ1、お酒大さじ1をよく混ぜ合わせて、適当に具材に塗りつけます。再び蓋をして、数分蒸し煮にすればできあがり。豚バラ肉を具材にすると、肉の量が少なくても、豚のコクのある味が楽しめます。