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当ブログをご覧いただきありがとうございます。相続専門の税理士の岡田隆行(okatatatax.com)です。
「ローン審査は1秒時代」7月25日の日本経済新聞の1面の記事です。テーマは「銀行150年~新たな挑戦」。
秘伝のノウハウもAIにかかれば・・
記事の主旨は、AIの活用により、いままでは難しかった信用力が不明瞭なスタートアップ企業への融資審査が、一発簡単になったという内容です。
「従来、銀行の審査は秘伝のノウハウの結晶だった」という記述から、私は最初記事の主旨を「銀行の審査が人からAIに取って代わって、人が不要になった」という意味として捉えていました。
記事の主旨とは違いますが、「銀行の審査の秘伝のノウハウ」をAIが担うようになり、1秒で審査結果を出せるようになったということは事実です。
さらに、AIは今後の取引を学習してさらにAIのノウハウを蓄積して成長してゆくことになります。当然の結果として、銀行の審査担当だった行員さんの仕事はなくなり、AIの審査結果を顧客に伝えるだけで、その審査内容を誰も知ることができないようになってしまいます。
暴走したコンピュータ ”スカイネット” が人類を敵とみなして、機械対人間の戦争が始まるという映画ターミネーターの世界が現実味を帯びてきたような感覚を覚えます。
ICTによりなくなる職業
税理士の仕事にしても、今でこそ税務ソフトは人間の知識を補って、ミスを軽減するものとして共存が成り立っていますが、そう遠くない将来には、入力も簡素化され、税務知識がまったくない人でも申告書が作れてしまうようになることは間違いありません。
税理士の仕事が一気になくなるということはないでしょうが、徐々に現在人間が担っている業務は縮小して、税理士およびその事務所で勤務している人の数も縮小してゆくことになるでしょう。
税理士の働き方も今のままでがずっと続くことはなく、変化してゆきます。
こういった変革は今に始まったわけではなく、常に移り変わっていっていて、今もその変革の途中の一日なのですから、そんなに恐怖に感じる必要はないと私は考えています。
生き残るのは考え方によりけり
パーソナルコンピュータの登場にしても、それは衝撃的な変革だったに違いありません。そこで明暗を分けたのは、それを素直に受け入れるか、頭から「ワシには分からん」と放棄してしまうかだけの違いだったと私は思います。
受け入れる気持ち・感情さえ持っていれば、いかようにでも対応してゆける。
いままでもこれからも「こんな時代に」なっても生き残ってゆくのは、柔軟な考えの持ち主なのでしょう。
【きょうの料理】
豚こま茄子です。豚こま肉となすびのコラボです。
塩江の道の駅で、真っ白なナスビを買い求めて調理してみたのです。ところが加熱すると、せっかくの白が茶褐色になってしまって、思いどおりにはいきませんでした。