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当ブログをご覧いただきありがとうございます。税理士の岡田隆行です。
「書ける人だけが手にするもの」に続き齋藤孝さんの本です。正式なタイトルは「20歳の自分に伝えたい知的生活のすゝめ」ですので、若者向けの作品です。でも、54歳が読んでも感銘を受けることばかりでした。
スマホに人生を乗っ取られる?
この本は宮脇書店の本店で目につき、手に取って購入に至りました。
目についたのは帯封の言葉「スマホに人生を奪われるな!」でした。いわゆる「歩きスマホ」は日常的に目にします。こないだは、歩きスマホでゴミ出しをしているお父さんを見かけました。傍目には、この人はスマホに誘導されて歩いているんじゃないか?と錯覚することもしばしばです。電車の中ではスマホを眺めていない人を探すのに苦労するほどです。もう片時もスマホなしではいられない人も大勢いるようです。
そうした方々の中には、スマホでなにか発信・アウトプットしている方もいらっしゃるのでしょうが、そうでない方が大半だと思われます。スマホで提供されるエンタメにどっぷりハマってしまって、スマホ漬けになっている。仕事はしていても、その余暇をスマホにほとんど奪われてしまっているのではないかと常々考えていました。そんなアンテナが立っていたので、この帯封の言葉に反応したのだと思われます。
相手を理解すること
世間ではよく「愛が大事」であると言われますが、私は愛と言うものは~中略~不安定なものだと考えています。それよりも大事なのは「理解力」ではないでしょうか。
「20歳の自分に伝えたい知的生活のすゝめ」齋藤孝
デールカーネギーの「道は開ける」にもありますが、
賢明な人は自分と意見の異なる相手を、ただ批判するのではなく、「理解すること」に努めるということです。相手をただ批判することなら、誰にでもできます。そして、批判では相手との溝が埋まることはまずありません。
自分が交渉を持つ相手は、その人自身がそうなろうと決めてそうなった部分はほんのわずかであり、それ以外の部分はその人自身ではどうしようもないもの、たとえば性別、基礎体力または知力、育った環境、受けた教育、などの要件によって総合的に形成されたものです。もし、自分が相手と寸分違わず、まったく同じ境遇にあったとしたら、まったく同じことをしているはずだと考えることです。
そう考えると、相手の言動について「そうなのだから、こうなったのだろう」と理解することができます。そのように相手を理解すると相手の言動にいちいち腹を立てずに済みます。
理解は、相性や趣味、ものごとの好き嫌い、思想や信条の違いさえも超越するものでもあります。
「20歳の自分に伝えたい知的生活のすゝめ」齋藤孝
著者の齋藤孝さんに大勢の大学生とかかわりますが、個々の学生を理解するので、好き嫌いは全くないそうです。
「理解」とは「思考」の結果であり、「好き嫌い」は「感情」です。思考によって感情を閉め出してしまえば、好きも嫌いもなくなるのであとは理解すればよいということなのですね。
【きょうの料理】
スパイスカレーです。ダイスカットした玉ねぎ、にんじんをレンチンして火を通しておけば、煮込み時間の短縮になります。ニンニク、ショウガのすりおろしをオリーブオイルとともにフライパンで加熱して香りを立てます。適当にカットしたフレッシュトマトを炒めて、レンチンした玉ねぎ、にんじんを加えて、さらに炒めます。カレー粉とターメリック、クミンを炒めあわせ、ホールトマト缶半分を加えて、顆粒コンソメを溶いた水1カップを入れてしばらく煮ます。一度火をとめて、ハンドブレンダーでなめらかになるまで攪拌します。別のフライパンで合い挽き肉150グラムを炒めて加え、ちょっと煮込んで、塩と砂糖で味をととのえれば出来上がり。刻んだレンチンほうれん草を最後に加えてみました。辛みのチリペッパーが少なくて、マイルドなカレーになりました。