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恩知らずが人間の本質~スピーチの実例を考える

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恩知らずが人間の本質~スピーチの実例を考える

当ブログをご覧いただきありがとうございます。相続専門の税理士の岡田隆行です。

税理士先生対象の研修のご依頼がありました。テーマは改正相続税法です。

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説明のみでは楽しくない

ただ改正でこうなりますよという解説をしても、まったく楽しくはありません。せっかくみなさんの貴重な時間をいただくのですから、何かすこしでも印象に残るおはなしをしたいものです。

今回の相続税の改正は、相続税と贈与税の一体化のおはなしですから、贈与をとりあげて、「人は受けた恩を忘れやすいもの」というお話をひとつしてみたいと考えました。

贈与をした方と受けた方の感覚にはズレがある

税務職員時代、確定申告の時期には所得税の確定申告と並行して贈与税の申告相談も連日受けます。

贈与税は、贈与を受けた人のその年に贈与を受けた財産の評価額の合計が、基礎控除を超えると申告義務が生じます。申告義務があるのは贈与を受けた側なのです。

ところが、贈与税の申告相談に申告会場へ見えるのは、ほとんどの場合が贈与をした方です。贈与を受けた方は、まだ現役世代なので平日は仕事があり、申告会場には来られない。のかも知れません。もう年金生活で暇を持て余している、贈与をした方のお父さんや、お母さんが代わりに来場するのかも知れません。

暇だから来場するのかも知れないのですが、そのこと以上に、贈与した方が「贈与してやったぞ」と思う気持ちの大きさほど、贈与してもらった方はありがたいなと言う気持ちを持っていないからのようです。

人は忘れやすくできているもの

こないだ請け負った相続案件のおはなしです。今回亡くなったのは、お母さんで、お父さんは7年前に亡くなっています。

お父さんの相続税の申告書を見せてもらいました。当初申告と修正申告があり、修正の内容を見ると数千万円課税価格が増えていました。そのうちの半分くらいが、相続時精算課税適用の贈与加算漏れでした。精算課税の贈与を受けたのが10年以上前でしたので、失念していたのでしょう。

10年も経てば千万単位もらっていても、忘れてしまうものなのですね。

こんなエピソードを改正税法の説明にからめれば、ただの解説よりは興味をもっていただけるのかなと考えています。

☞ 自分の声を録音してみる

また、自分の声をMP3プレイヤーに録音して訓練してみます。

【きょうの料理】

塩をもみこんだ鶏むね肉をレンチンします。とろけるチーズをのせて、220℃のオーブンで10分焼くだけ。カンタン美味しい。気になる方は鶏の皮は外したほうがいいかも知れません。臭みとカロリーが減らせます。

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